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映画『黄金を抱いて翔べ』

お久しぶりですyoriです、元気です!
「黄金」映画を観てきましたのでザザッと感想を!
ネタバレしますのでご注意くださいまし。

***

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「秋山くん」のばらあいこ

Baby comics EXTRA 秋山くん (POE BACKS)Baby comics EXTRA 秋山くん (POE BACKS)
(2011/09/24)
のばらあいこ

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事前情報をまったく知らず、周囲が「秋山くん、秋山くん」という言葉をよく呟いているから気になったという理由のみで購入。数頁読みすすめて表紙とあらすじからは予想もしなかった意外なエロさに驚いた。過激な描写がある漫画自体が久しぶりなせいもあったけど、それ以上に私は何かに驚き続けていて、購入してからほぼ毎日ペラペラと頁をめくっているのである。

一読して、とにかく主人公二人が怖いなと直感的に思った。
その怖さの正体は、秋山くんのわけのわからなさ、芝のストーカーチックなワンコっぽさ(もちろん個人の好みのよると思うが私はワンコ攻めというものが苦手である)にあるのだが、それをホワホワした温かいもので包もうとして、力技ながら成功しているように見えなくもない二人が(著者が?)怖いなと思ったのだ。

男性向けエロの手法(擬音やアングルなど)を使っているからか、受けである秋山くんの気持ちの在り処がわからないのだ。秋山くんがなぜ芝に身体だけでなく心も寄り添うようになるのかが、わからないのだ。わかるようで、わからない。快楽に流されただけのようにも見えるし、芝のワンコっぷりに流されたようにも見えるし、「芝がいるから寂しくないよ」と言うように恋愛の一端のようなものにも見える。この秋山くんの流されているのに確固とした自分を持っているように見えなくもないキャラは、とっても「不思議ちゃん」だ。このキャラ造形の妙はホント妙だよ。変な子だよ。そのヘンテコさと怖さとエロさに魅了されてしまったのかもしれない。こんな感想だけど、私はこの作品が恐らく好きだし、のばらあいこさんの次回作を楽しみにしている。「また怖いかも?」と思いながら、是非ともヘンテコな違和をまた感じたいと思っているのだ。

「秋山くん」の裏主人公は秋山くんの友人の一人である智美ちゃん(♂)だろう。
秋山くんが好きだと叫ぶ芝に足コキを強要し、結果的に二人をお付き合いのようなものに至らせてしまう智美ちゃん。二人の絡み(というよりも、秋山くんの)を見てから勃たなくなってしまう智美ちゃん。気持ち悪い気持ち悪いと言いながら、大好きだった秋山くんが離れて行ってしまうのが寂しくて仕方がない智美ちゃん。挙句、秋山くんと一緒になりたいと、秋山くんの目の前で男にヤラレル夢を見てしまう智美ちゃん。
ええ、この中途半端にガラの悪い智美ちゃんが大変にツボでした。可愛かったです。イエス不憫萌え♪

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「青春花心中」河井英槻

青春花心中 (1) (ディアプラス・コミックス)青春花心中 (1) (ディアプラス・コミックス)
(2011/08/30)
河井 英槻

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所属していたサッカーチームから突然契約を切られた竹中。 少し前に恋人とも別れ、自棄になった竹中は学生の頃自分を裏切った大嫌いな先輩・山崎に身を任せる。 出口の見えない日々の中、脳裏に蘇るのは、やるせなく、ほろ苦く、もどかしかったあの頃の記憶だった……。長篇読み切り「置いてけぼりの街と僕と君と。」も同時収録!

手に取ったときは「いつもの河井さんかな」と思った。
河井さんの描く少年達は、受けも攻めも華奢な骨組と長い睫毛を持った美しいお人形のようだ。そして、傷つきやすく繊細なようにみえて実は意外に逞しい受けと、彼を包み込むだけの更なる強さを持った攻めによるセンシティブな物語というイメージだ。読み初めてしばらくその印象は変わらなかった。失ってしまった自分の唯一の武器に苦しむ竹中と、影しか見えない別れた恋人の物語なのだろうと思っていたのだ。

ところが、山崎先輩の出現によってその印象はガラリと変わる。いかにも当て馬(河井さんの描くキャラとしてはほとんど“例外的”な顔立ちをしている)然とした山崎が2話目のモノローグを飾ったとき、もし、このまま竹中と山崎の話になったらものすごく好みだと心躍ってしまったぐらいだ。相手の気持ちが自分にないということを嫌というほどわかっておきながら、出て行くことを知っているのにそれでもつなぎ止めずにはいられない山崎がなんとも言えずよいのだ。かなり無茶なやり方をしているようにも思えるが、その痛みすら、今の竹中には必要だとわかって事に及んでいるようにも見えてしまう。たぶん、誰よりも山崎は優しいのではないだろうか。

物語は山崎との過去を丁寧になぞっていく。狭い世界で互いしか味方がいなかったような中学時代の密着と決別が描かれる。著者が言うように、掲載にタイムラグがあるせいか山崎の現在の造形と若干の違いがあるようにも取れるが、語られる過去からはまだ、竹中が山崎を嫌悪するに至った理由は明かされない。窮屈な世界で同性を好きであることに苦悩し、差しのべられた手を恐怖としか思わずに拒絶する竹中の姿が痛々しい。本命とおぼしき元恋人の姿は思い出の中で語られるばかりでまだ形にない。三角関係未満のこの物語がこれからどう展開するのか、久々に続きを待ち望む巻数ものに出会った。

たった一つの武器を失った人間はどうすれば良いのだろう。まだ若い、という言葉は慰めにもならない。若いからこそ、その先の長さに絶望するということだってあるだろう。沈み込むばかりの竹中の心の行方も気になる。不穏なようで明るさを内包するタイトルも素敵だ。手向けの花が「青春(過去)」に送られるというのなら、未来は決して暗いものではないと思うのだが。

ところで河井作品への思い入れは実はまったく違うところにある。何度か書いているのだが、私のごく個人的な萌え(と表明するのも憚られる)であるところの「地方都市の閉塞間」を最初に感じさせてくれたのは、何を隠そう河井作品なのだ。それから10年以上経った今確信するけど、これは間違いなく著者自身の萌えでもあり、執着でもあるのだろうね。

続きが楽しみです。

「少年魔法士 14巻」発売!

少年魔法士 (14) (ウィングス・コミックス)少年魔法士 (14) (ウィングス・コミックス)
(2011/07/23)
なるしま ゆり

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14巻発売おめでとうございます!!

発売告知が出ても、サイン会の詳細が発表されても、著者が呟いていても、どこかで不安な気持ちがありました。ええ、正直ありましたとも!でも表紙画像が密林にアップされて、ああ、いよいよなんだなと思ってからはあっという間でした。その間私がしたことといえば、仕事を休む為にシフト調整しつつ、「何時に行けば整理券取れると思う?」という無為な質問を周囲の人にしつつ、もれなく「後悔したくなければ始発で行け」という返答をもらい「やっぱりか…」と迷ったりしつつでしたが、早朝新宿待機3時間、やってみると意外にも全然平気でした(それでも一ケタではなかった!)。折り畳みイスを持って行ったのは我ながらGJ。そうやって手に取った時というのはちょっと信じられない気持というか、一瞬涙が出そうになりましたよ。それは、4年前から待ち続けたという感慨とは少し違って(本誌で読んでいましたし)、この作品に出会った当時の自分に「良かったね」と言ってあげたいような、懐かしくて温かい気持ちでした。

半ば諦めていた作品を再び手に取ることができた喜びと、終わることを覚悟しなければいけないという気持ちは連載が再開した時から変わりません。それでもすごく幸せなことだけは確か。この日を迎えられたことが本当に嬉しい!あ、もちろんサイン会に参加出来ることもとても嬉しい!でもあまり楽しみにしていると体調崩しそうで怖いので(笑)なるべく平常心であと数日過ごそうと決めています。でもお手紙は書くよ。

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まとめて感想

1カ月広告が出てしまう危機だったので怖々上がってきました。
感想を書こうと思って記事に画像だけ張り付けたものの、いつまで経っても出来あがらないのでメモ程度ですがアップしてしまいます。それにしても、書いてないと書けなくなるよね…。

運がいいとか悪いとか (Dariaコミックス)運がいいとか悪いとか (Dariaコミックス)
(2011/06/22)
館野とお子

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まさに「運がいいとか悪いとか」の題に相応しい人間関係の面白さがあった。
誰といつどんなタイミングで関係するか。それが後々の幸福に繋がるのか、不幸に繋がるのか。一歩違えばすべてが根底から変わるし、だけどそうはならなかったのが「運」なわけで、なんとも絶妙な三角関係に、日頃三角関係は苦手だと自覚している私が夢中になって読んでいた。最後までどちらに転がるかわからない顛末も含めて大満足の1冊でした♪館野さんの漫画は一見するとテンションが低いように感じられるのでサラッと読んでしまうのだが、感情の揺れ動きは意外に湿っぽくて生々しいと思う。そんなところも魅力だなぁ。

アナトミア (IDコミックス gateauコミックス)アナトミア (IDコミックス gateauコミックス)
(2011/06/15)
藤 たまき

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素晴らしかった。
芸術という狂気と紙一重の「愛」を幼い身体に刻みつけられた男がいる。幼い身体に与えられた愛情は虐待という側面も持っていて、彼の人生に暗く深い影を落とす。だけどその経験があったから男は芸術家としての才能を開花させ、結果的に彼を一途に愛する年下の男を得ることにもなるのだ。穏やかな読後感を持つ藤作品と言うのは私の中でも珍しく、著者の過去作品をおススメしてくれた友人も言うように、幸福な話だと思う。藤作品に感じる痛ましさを私はどうも「風木」に重ねてしまい、幼い少年が他者の愛を得る為に「性行為を選択してしまう」ことの哀しさにあると思っている。既読の作品が少ないので直感の域を出てはいないのだけど。ともかく、今作品はとても好みでした。

背徳のマリア 上 (ガッシュ文庫)背徳のマリア 上 (ガッシュ文庫)
(2011/05/28)
綺月 陣

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以前からセンセーショナルな内容にあらすじだけは知っていた作品。登場人物夫々が傍から見れば狂気の渦中にいるようで、しかし狂気とは一体何だろうということについても考えさせられる作品だった。神の所業を超えた技術と願望を狂気だというのなら、人間はとっくにその域に達しているようにも思えるわけで。それを生命倫理にだけ課するのも不自然なのかもしれない。そう、切実なる心の願望と、曖昧模糊とした倫理感を天秤にかけたとき、そこで選択してしまう結果の是非を一体誰が裁けるというのだろうか。私には登場人物の誰にも共感や同情を感じることはなかったし、全員の「希望」であるところの生命のその後を想像すると薄ら寒いような気持ちにすらなってしまう。でもその感情こそが「普通」であることに胡坐を掻いている私への著者からの問いかけのようにも思えるのだ。手放しで好きとは言えないが、とても面白かった。

【後日改めて】

昭和元禄落語心中(1) (KC×ITAN)昭和元禄落語心中(1) (KC×ITAN)
(2011/07/07)
雲田 はるこ

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手元にないので後日きちんと感想書きたいなと。
胸に迫るものに言葉を失った。BLの雲田さんはどちらかというと苦手で、実は全作読んでいるけど手元には1冊も残っていないのだ…。その違いについても思わず考えたくなってしまった。これはオススメ!!

***

更新はサッパリですが相変わらず元気です!
そんな中でも拍手やコメントをありがとうございます。
同時に二つのことが出来ないダメ人間なので、中途半端な感想を上げることが心苦しくもあるのですが、やっぱり私は本の話をするのが大好きなんだなと実感しました。また近いうちに上がります!
プロフィール

yori

Author:yori
気がつけばいつもそばにBL.猫かぶってみても、結局たどりつくのはそこなのです。感想は基本的にすべてネタバレ注意です。拍手&コメントありがとうございます。拍手コメントは該当記事のコメ欄にてお返事いたします。リンクフリーですがご一報頂けると嬉しいです。

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