スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「トラッシュカン」

kobari.jpg
書店POPの言葉は「古張乃莉、再起動」
目に入った瞬間目頭が熱くなった自分は相当キモイと思います。
おかえりなさい。

ゴミ箱という名の作品集。
収録されている作品は9つ。ナインストーリーズですね。
デビュー作(94年)、描かなくなる直前、そして昨年「Wings」に掲載されたものと書き下ろし。
ずっともう一度読みたいと思っていた「告白ごっこ。」もありました。鮮やかで誌的な言葉の羅列はまったく色褪せていなくて10年前の作品とはとても思えません。中学生男女三人三様の歪みを、今の私はちょっと遠い所から眺めることが出来るようになっていました。

正直不安もありました。
昔と今と、古張先生だってきっと変化をしていて私はその変化を好きになれるかどうか。でもそんなことは杞憂に終わりました。07年に描かれた「痛みのない日」「ふれるはずの未来」が特に素晴らしかったんです。内省的な雰囲気や言葉が少し現実味を帯びて、伝えたいことが最小限の言葉で伝わってくる感じ。先生はやっぱり漫画を描くべき人です。『飛行×少年』の続きとか、期待してもいいのでしょうか。これからも「Wings」を中心に活動されるようです。今まで私は新書館に対して実は不信感があったんですよ。連載を中座させてそのまま、という作品作家が多いので。作家を導くことが出来る編集者がいないのかなーなんて。でも古張先生再起動にはきっと編集の方の力が大きいのではないでしょうか。こんなに静かに復活を熱望されていた人もいないと思います。編集者というのは一番初めの読者なわけですから、その人は心の底から先生の作品を愛していたんだろうな。

待っていれば再会することもあるんだ。幸せです。
スポンサーサイト

藍川(古張)先生活動再開

「NK’Web」という公式ブログが1年ぶりに再開しました。
今月発売の『トラッシュカン』に寄せて先生自身の言葉で休載をしたことや、小説挿絵の降板のこと、そして現在の心境と今後に対する思いが真摯な文章で発表されています。

なんというか、私は本当に藍川先生が(まだ古張先生と呼べない)好きで好きでたまらなかったんだなーと改めて思いました。こんなに嬉しい気持ちになるなんて、予想以上です。
先生の気持ちや体調のことが一番だと思いつつもずっと待っていましたし、連載が中断された作品への未練を思うと複雑な気持ちでした。不安定で内省的な様子は相変わらずのようですが、それでも「本気でやりなおしたい」とご本人の口から発表したことはとても大きいと思います。
先生は繰り返し「絵が下手で」と仰るのですが、私には初期の頃から美しい絵にしか見えません。まあ、こういうことは一読者がどんなに伝えても意味がないことなのでしょうけど・・・。

戻ってきてくれたことに感謝と愛を込めて、「おかえりなさい」と伝えたいです。

藍川さとる先生のこと

seiten1.jpg
seiten2.jpg
seiten3.jpg

新書館の「Wings」は不思議な立ち位置の雑誌だと思います。
BLでも少女漫画でもマニアでもない。
私がこの雑誌を毎月買っていたのは中学生の頃でした。
なるしまゆりの『少年魔法士』を読むために買い始めたのですが、自分の求めていたのはこういう漫画達だったんだなーとすごく納得したのを覚えています。
「Wings」は私になるしまゆり、西炯子、菅野彰、そして藍川さとるを教えてくれました。

『晴天なり。シリーズ』(藍川さとる)は続編を待望してやまない作品のひとつです。
藍川先生は現在は名前を変えて活動していますが、昨年の夏ごろに読み切り短編を書いたきり、また沈黙してしまいました。
二つの家族を中心に、それぞれの友人たちや恋人、日常の何気ない出来事を綴るシリーズです。言葉ひとつひとつがとても心に響いて、気に入った台詞を日記に書いたりしていました。それぞれが悩みを抱えていて、でも決して卑屈ではなくきちんと折り合いをつけて生きている。その凛とした雰囲気、物語の力強さにやられました。
全体的に思索的、哲学的で、藍川先生の『飛行少年』はその傾向がもっと強く出ている作品です。
中学生の頃に出会ったこのシリーズとこの漫画家は私にとって特別で、人生のベスト本というのを決めれば間違いなく上位に入ってきます。思春期のグルグル真っ只中の私は、随分この作品に救われたものです。文庫化されて3巻にまとまったので、たぶんもう続編はないのでしょう。連載が途中になっている話があってそれが残念です。単行本の過剰な内省まじりの後書が面白かったので、文庫にも入ればいいのにと思いました。

好きな話ばかりですが、「キレイなこと」にこだわる少年と、彼に反感を覚える後輩の「さかなのf」。吉峰家の悩める四女真由子ちゃんの初恋と、大人と子供の関係を真正面から描いた「ウィーカーセックス スピーカーセックス」。スポーツ万能少年に告白した少女の自分でも気がつかない胸の内「Sol・la」。他人との距離の取り方がわからない和樹の「異星人交差点」。選べば全部好きだ!


で、なんと11月に古張乃莉名義の単行本が出るという情報が!(一般ブログ様よりの情報です)
本当ならこんなに幸せなことはないです。
好きな作家の本がまた読める。
半分以上諦めていただけにとても嬉しいです。
プロフィール

Author:yori
気がつけばいつもそばにBL.猫かぶってみても、結局たどりつくのはそこなのです。感想は基本的にすべてネタバレ注意です。拍手&コメントありがとうございます。拍手コメントは該当記事のコメ欄にてお返事いたします。リンクフリーですがご一報頂けると嬉しいです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
09 | 2017/03 | 10
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。