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「チョコレートのように」ひちわゆか

そろそろ小説家別カテゴリを作っても良い気がしてきました。

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「死ぬくらいなら、そのカラダ、俺によこせ」。―信頼していた同僚に裏切られた京一に、橋の上で声をかけてきたのは、印象的な声をした謎の男・梶本だった。同僚への復讐に手を貸すというその男は、京一を強引な手腕で変身させ、これまで知らなかった強烈な『快楽』で蕩かしていくが…。その後のラブラブな2人を描いた書き下ろしも収録。

この小説も再読です。実は文庫が出た時に『キャンディ』と勘違いして購入しまして、読んですぐに「ちがーう!」とショックを受けたのでした。そろそろ『キャンディ』も新装版になる予感がしますが、私はあの乳首調教BLが大好きだったのですよ。そんなわけであまり気合いを入れずに流して読んだ為、ほとんど初読みに近い状態での再読となりました。
面白いですよ!エンターテイメントとして本当に素晴らしいと思います!梶本の正体とか復讐の内容とか、「おいおい!」という強引な展開もテンポの良さに押されて全然気になりませんでした。ひちわ先生の俺様攻めは『最悪』の有堂に惚れましたが、この梶本もなかなか近いものがある男前でした。

と、普通に「面白かった」で終わっても良かったのですが、私はどーしてもひとつ引っかかる事がありまして、それは私の趣味嗜好(思考)に結構関係があることのように感じたので吐き出します。
「プリティ・ウーマン」は好きですか?と誰にも聞かれたことはありませんが(笑)、私はあの映画が好きではありません。愛によって得たとしても男の金で良い服を着て、高い地位を得て、満足そうに笑う主人公がどうにも美しいとは思えなかったのです。あれは「玉の輿」というよりも「愛人契約」に近い関係に思えてならない。そもそも私は金持ちのエリートという「記号」が好きではないので、進んでエリート攻めの話を読もうとは思っていないんです。避ける程でもないあたりが半端ですが、BLはエリートが多いので避けていたらキリがない。何が言いたいかと申しますと、大の男が大の男に高価な服を買い与えるという図に、思いの外拒否反応が出ました。恋人ならば、まあ問題はなかったかもしれない。でも梶本は自分好みに変えるために(結果としてはもちろん京一にとって公私ともに良い方に転がりますが)、目が飛び出るような価格の服を与えるんですね。当然京一は反発して突き返しますが、結局は手持ちの服を処分されて着ざるを得なくなる。このエピソードに私がう~むとなったのは、男と男の対等な関係を求めて男同士の恋愛話を読んでいるのに、「金」で「物」を与えるという力関係は明らかに京一を侮っていて不快だったのだと思います。そんなこと言ったら「借金のかたに性奴隷―」みたいなテンプレはどうなるのだって感じですが、元より対等でない関係ならば別にいいのです。また京一は中途半端にダメな奴なんだけど、あそこまでされる程に落ちぶれてはいないと思ったからですかね。愛想なくても仕事は有能ですからね。ま、「自殺未遂(?)」という大義名分(梶本にとっての)があるので、あそこまでされても仕方がないような気がしますけど。
いや、ラブラブだしエロいし本当に面白いのですが、どうしても気になってしまったので。

「玉の輿が嫌」とか、「対等な関係」とか、私は自分で思っていたよりも強くこういうことを考えているんだなーと感じました。あんまり考えたくないんですけどね、フェミっぽいことは。眉間に皺が寄るだけなので。
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「最悪」(ひちわゆか)

帰省中のyoriです。.
母とイタリア料理屋に行きました。本当はフレンチに行きたかったのですが(完結した某小説の影響です)地元にそんな洒落たものは存在しないので。前々から危ないとは思っていたけど、母はちょっと目を離すと怪しい商売に誘われる人だと判明。現実主義の娘としては断固拒否しろと言ったけど、どうだか。引きこもり気味の弟は「就活は・・・」の一言で部屋から出て来ず、趣味に生きる父は朝から遊びに出かけ深夜まで帰らず、久しぶりに家族4人で水入らず的な私の考えは初手から否定されました。まあ、そんなものです。母は塾講師をしているのですが、中高生男子がいかに可愛いかを熱弁してくれ、その話しっぷりはまさに「萌え」としか表現しようのない感じだったので、つい「腐」要素はないのかと探りを入れて玉砕したりしました。つまらん。

実家の上げ膳据え膳に色んな意味で感謝しつつ読んだ作品です。

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橘英彦は、同期の中でも異例のスピード出世を果たしたエリートサラリーマン。その英彦が出張先で不本意ながらも再会してしまったのは、数年前に三くだり半を叩きつけた元恋人・有堂だった。傲岸不遜で厚かましくて無神経で、そしてどうしても忘れられない男―。別れた時と全く変わっていない有堂に、英彦は再び振り回され!?

まさにエンターテイメント。
出来上がったカップルのドタバタ劇がどうしてこんなに面白いのかしら。
ひちわさんの作品は何点か読んでいたのですが、あまりに明るさが前面に出ていてそんなに好みではなかったのです。しかしこの『最悪』は攻めの有堂にハートを盗まれました(笑)
実際に家人が有堂のような男だったらたまったものじゃない!と思うのだけど、私は有堂のような雄臭い男大っ好きです(実際に相手をしたいかは別として)。フェロモン垂れ流しの男盛りってすごく魅力的だと思います。「枯れ専」が一時話題になりましたが、まったく興味なかったもの。そりゃ「最悪」ですよ?家事一切しない。服脱ぎっぱなし、浴槽使いっぱなし、タバコの灰は落としまくる、我が家では絶対に有り得ない(なぜなら旦那は英彦寄りの潔癖人間だから。というか、正直有堂のズボラさは私の方に心当たりが・・・)。でもそれを置いても「最高」の男だと英彦じゃないけど思います。そのぐらい有堂のカリスマ性はカッコ良すぎる。キャラにこんなに萌えたのって久しぶりです。
そしてツボに入ったのが帯にもなっているこの言葉。

懇ろに償え、この野郎。・・・・・・たっぷりいじめてやる

「懇ろ」って!久々に聞きましたけど(笑)
他にも「日和見主義の鈍牛め」とか、ひちわさんの言語感覚って面白いなぁ。
そしてエロが本当に上手!ぎりぎりの下品さで、そんなに長くはないエロ文なのにめちゃくちゃ扇情的。好きだわ。英彦の男としての矜持がガンガン揺さぶられるところも面白かった。私は「仕事BL」がそんなに好きじゃないんだけど、会社生活がコメディとしても上手に使われていて感心しきりでした。
文句なしに楽しめる作品だと思うけど、有堂タイプの男が嫌いという人は結構多いかもな。でもでもオススメです。


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