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「きのう何食べた?」(よしながふみ)

高校の友人が結婚することになりました。親しい友人では初「結婚式」です。予定は来年の5月だそうですが、ずいぶん前から色々動くのですね。私は「結婚式はしない」というポリシーのもと生きてきたので式は挙げていません。が、友人は話が別です。きちんと結婚式を開いてお祝いしてあげることを望んでいます。一人、私とまったく同じポリシーでもって式を挙げなかった奴がいました。何を隠そうホモ友です(笑)
結婚の話というのは、惚気かその逆かしかないように思います。まだ周りに独身が多いので「最近どう?」と聞かれれば「んー、ふつう」「ここ数か月は平和だねー」とか答えるしかないわけで。まだ一応新婚なので色々な面で「覚悟」が足りない私ですが、結婚して何が一番良かったかというと「結婚しなくちゃ・・・」と思わなくていいことなんですよ。すごく楽。型に嵌まっていることに安住して中身が伴っていないことが多々あるんですけどね。

さて、よしながふみの初青年誌連載漫画の2巻が出ました。何かの記事で「よしながふみの漫画が青年誌に連載していることはひとつの事件だ」と読みました。確かにBL同人出身でここまでメジャーになった作家はいそうでいない。しかも自分の色を変えずに。正直に言うと私はよしながふみのBLがあまり好きではありません。美しい人物を描く人だと思いますがBLになるとどうも萌えないのです。では一番好きな作品はというと断然『愛すべき娘たち』(白泉社)という少女(雑誌掲載の)漫画です。「好き」というか、衝撃を受けて暫く呆然とした漫画なんですよ。中学の同級生3人を軸にした連作集なのですが、その中で本当に忘れられない話がありまして。ごくごく自然に思想教育を受けて美しく健やかに育った女性の話。残酷であると同時に静謐で清々しく、そしてとても美しい話なのです。私も実はキリスト教の思想どっぷりの幼児期を過ごしたせいか何となく周囲の子供たちと合わないなーというのを感じていた子供だったのですよ。そんな大袈裟な話でもなく、ただイエス様マリア様神様がとても近くにあって「自己犠牲の精神」」のようなものが普通だと思っていたという程度です。今は影響を受けているとは微塵も思いませんが(笑)だから本当に衝撃でした。訳がわからず泣きそうになるぐらいに。こんな話を描くなんて、よしながふみは怖いなと思ったのを覚えています。
話がタイトルと関係なくなっていく・・・。『きのう何食べた?』は現代日本でゲイのカップルとして同居する40男二人の日々の食事の話です。本当に、食事の話。そこにマイノリティーであることの悩みや葛藤、喜びを織り交ぜつつも、基本食事の話。よしながさんは「食に関しては異常者」と自称するぐらい食への執着が強い人で、その様子は抱腹絶倒のコミックエッセイ『愛がなくても喰っていけます』に詳細に描かれています。『きのう何食べた?』はゲイカップルで年長(でもネコらしい)の筧が作る夕食のレシピがメインです。なんというか、「-文化賞」のような賞を受賞出来そうな雰囲気の健全さがある、クスッと笑える良い漫画だと思うのです。あんまり食に執着のない私ですが、筧のような腕があればと詮無いことを思ってしまいます。またよしながさんの絵が美味そうなんだわ。

で、ここからが本題です。2巻で日本のゲイカップルにとっては「同棲=結婚」のようなものという言葉があったのですが、結婚して何が変わったかって、BLのハッピーエンドに疑似家族化を無意識に求めてしまうようになったのですよ。既成の作品にはいくら求めてもラストは変えられないので、主に自分で妄想したり創作したりする話のラストです。その話を友人にしたら「あんた幸せなんじゃん?」と言われたのですが、そもそも結婚する前の私は他人と他人の永遠なんてものに何の信憑性もなかった。でも、とりあえず結婚して実感としてわかったのは、結婚というのは「約束」なんだなぁということ。紙一枚の「契約」であり「約束」。それだけ。だから私の脳内の男たちにも「約束」をして欲しいのよ。永遠のようなものを見せて欲しい。そして、ハッピーエンドの向こう側に『きのう何食べた?』のような穏やかで愛しい日々があるといいなと思うのです。もちろん、私や友達の日々にも。

どーでもいいのですが、常々私の旦那はゲイ好きする外見だと思っていたのですが(ガチムチ熊系髭付き)、2巻を読んで確信に変わりました(笑)。いつかお金に困ったらゲイ雑誌に投稿してみたいものです。
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「あのひととここだけのおしゃべり」

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マンガ界の名手よしながふみ、待望の初対談集!!
〈やまだないと 福田里香 三浦しをん こだか和麻 羽海野チカ 志村貴子 萩尾望都〉
総勢7名の豪華著名人との対談集です。本当に呑み屋やファミレスでの「おしゃべり」のような雰囲気。
好きなものについて語るって、本当に幸せですよね。私もホモ仲間と会うと、本屋→居酒屋→お茶というお決まりのコースだもん。もちろん内容はホモOnly。お互い色々あるんだよ。でも、どーにもならないこともやっぱりあって、そんなときに「ホモがあって良かったね」と再確認するんだ。

それにしてもよしながふみの頭の良いこと!面白い対談集なのに、ものすっごい高度な知能のぶつかり合いのようでもあり、息を詰めて読んでしまいました。

圧巻は三浦しをんとの「フェミニズムはやっぱり関係なくないのよ」
お互いの言葉に触発されてどんどん話がノッてくるのが手に取るようにわかり、2つの才能がその出会いを心の底から楽しんでいるのが伝わってきて身悶えます。

なぜBLか。という問いへの答えは出尽くしていて、私はその答えのすべてが、誰かにとっての正解に該当するのだと思う。昔『コミュニケーション不全症候群』(中島梓)を読んだときに感じた共感も、『オタク女子研究 腐女子思想大系』(杉浦由美子)に感じた違和感もひっくるめて。
とても個人的な問題のようでもあり、でも「腐女子」という言い方やカテゴリーに分類されれば黙るしかないわけで。ちなみに私は「BL」も「腐女子」という言葉も好きではない。分かりやすいから使うけど、本気で語るときには「ホモが好き」と言う。

で、そう、フェミニズムの問題なんだよ。
女性であることの生きづらさ。これが私の根底にもあるんだよ。
こんなこと真剣に考えるのは学生以来なので、また考えは変わるかもしれないけど・・・。私は女であることが嫌なわけでは全然ない。ただ、女であることが損とか、男よりも大変だとかいう世間一般の認識と、そしてその認識通りの世界が嫌なんだ。
だからなぜBLかっていう話に戻ると、「対等な関係が見たいから」に尽きるのかもしれない。
もちろんBLにだって、庇護するものとされるものという立場や感情部分での「対等じゃなさ」はある。で、そういうものが好きな人ももちろんいると思うけど、それは私にはよくわからない部分だから置いておくさ。ただ、圧倒的に 男と男 の物語は私にとって対等なんだよ。と同時に〈受〉と女性を地繋がりに考える論を否定はできない。そういう関係を男と作りたくて、叶わない女が現実にいるわけだから。
そこに「生きづれーなー」というストレスをぶつけているのかなとね。
個人的な話私は男に厳しい傾向があるので、単純に「なんか男がヒーヒーいわされてる話」を読むのも好きです(笑)エロ万歳!


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