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「色闇」

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貴くも妖しい色香を持つ美貌の男娼・月弥。盗賊の二代目、犬神の早太郎としてかつて江戸を騒がせていたが、闇の司法官を務めている牙神尚照に正体を見破られてしまう。捕らわれ、犯されたあげくに、密偵となることを強要された月弥は、牙神によって火盗改方・中郷主膳の許に送り込まれる。月弥は中郷に抱かれるようになり、牙神への憎しみを募らせるが―。官能の美を描く、至極の愛の物語。

山藍作品四作目。
最初に一言、この話好きです!他の三作(角川文庫)に比べて官能美や凌辱描写は控え目なんだけど、とても面白かった。勧善懲悪の大江戸捕り物譚が実は結構好きなのかもしれない。あさのあつこは苦手だけど『弥勒の月』は好きだったしな。宮部みゆきの時代物にでも手を出してみようかしら。

この話、なんと最初から最後までラブラブなんですよ!山藍先生なのに!(笑)
あらすじには「憎しみを募らせるー」とか書いてありますけどなんのその、この月弥が有り得ないぐらい可愛い!凄まじい美貌を持って気丈に振舞う十六歳の色童なんだけど、これが牙神やその仲間の四人衆から言わせれば「犬っころ」も同然なのね。子獣がシャーっと生え揃わない牙を剥き出しにして必死に威嚇しても、牙神から見れば「愛い奴」でしかないのよね。その関係にとっても萌えました。そして牙神がカッコイイんだ。月弥が自分のことを憎んでいるのは重々承知していて、いつ裏切られてもおかしくない関係だという認識もある。でも、ぎりぎりの部分で月弥は自分を裏切らないという自信もある。とにかくとっても男気に溢れているんだよ。優しいんだか鬼畜なんだかよくわからない趣味嗜好の牙神だけど、月弥に色惚けしているのが微笑ましい。そんな牙神の睦言を最初は全然信じていない月弥の心が堕ちるまでを、息もつかずに一気読みしてしまいました。最後の牙神の台詞が素晴らしいんだ。「月弥、おれと恋の闇に堕ちてみるのも、悪くはあるまい?」
耽美で流麗な文章の中にこんな掻き口説くような文句が出てくると、ときめきも一入でございます。

この本にはもう一編「狗」という話が収録されています。「色闇」の前夜譚というべき「狗」は、月弥が牙神によって手負いの獣とされた後に、陰間として潜んでいたところを再開して密偵として仕えるまでが描かれています。「色闇」では詳しく語られなかった「屋形船での吊るし責め」が出てきます。牙神と「四人衆」のやり取りも面白いし、これだけで立派な時代小説が出来上がりそう。吊るし責め描写も良かったのですが、個人的になぜか最も悶えたのは、すすきの原で文字通り追い詰められる月弥でした。なんだろう?青○が好き、なんてことはないのですが、草いきれの匂いや、逃げ回るうちに草で傷つく肌や、追手がじわじわと迫ってくる恐怖が官能的でした。これまた最後の文章が好きなので引用を。「すすきの原に這わされ、女犬の姿に押さえ込まれた月弥は、狼にむさぼられ、明けてゆく空の下ですすり鳴きつづけた。」
山藍先生は「すすきの原」という言葉の効用を意識して使ったのかしら。とにかく凄いなーと感心しきりでした。好きです、すすきの原。

受けが虐められない(?)、ラブ要素が強い山藍先生もいいですね!
内面の描写が控え目なので、一般書の腐読みをしているような感覚に軽くなりました。もちろんエロはエロできちんとあるのだけど(笑)楽しい読書でしたー。

それにしても山藍作品絶版が多すぎるよ。もっと読んでみたいのに!
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「愛讐の虜」(バーバラ片桐)

「なんか半端ないエロが読みたい」という心の声に従ってエロ本を読みました(笑)。
内容もさることながら表紙にビビりネットで購入。奈良さんの表紙絵はいろいろノンストップですね。
個人的には『子蛇親分シリーズ』ぐらいの絵柄が好みです。それ以降は受けも攻めも三白眼すぎてちょっと。しかし、エロ絵師としては間違いなくBL界のトップランナーですね。
あらすじの「凌辱拷問」という言葉に文字のエロスを感じ(そのままだけど)、バーバラ先生であることにかなり期待して読んだのですが、突っ込みどころが多すぎて微妙でした。

以下、中途半端に下ネタ多いです。

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麻生に会える!

首相にあらず。

男二人で温泉をナビする夕方の番組を見てニヤけたyoriです。「撮影のために腰にタオルを巻いております」というテロップに素で「べつにいーじゃん」と呟いてしまいました。よくないよ!私はいーけど。
こうも寒いと温泉に行きたくなりますね。酒が飲める友達と行きたい!

本屋には毎日毎日出版社から山のようにFAXが届きます。
本社からも負けじと山のように届きます。大体ちら見して処分なのですが、昨日届いたFAXに思わず声を上げそうになりました。えーと、ファンサイト(?)などではとっくに告知されているのかな?

『私立探偵 麻生龍太郎』 2/下発売!!

きゃー、なんてこと!発売まで一週間と迫っているのに版元FAXで知るというこの不覚!!
でもでもネットに情報も出てこないので、その場で速攻角川に電話しました。今月末か来月頭には書店に入荷するとのこと!単行本でお値段1800円也。もちろん買いますとも!(出版業界の流通は非常に不透明です。書店も本が確実に店に入る日にちは余程じゃないとわからない)
携帯連載されていた話(未読)かな。
もちろん練も出てくるよね、及川は?及川は~?及川をだーしーてー(笑)
そういえば昨日から黒夢の「MARIA」をヘビーローテで聞いています。懐かしいですね、黒夢。もちろん活動当時はノータッチでした。旦那が音楽再生機器(iPod)を購入したもので我が家は今音楽だらけです(変な日本語)。それはいいとして、この「MARIA」が練の切ない叫びのように思えてきまして。歌詞の内容は別に麻生に向けて―なんてことはないのですが、錬が自分のことを歌っているような・・・。私の中の練って、ちょっとビジュアル系入っています。壊れた感じの。それにしても清春の声は色っぽいなー。

しかし喜びがあれば悲しみもありというか・・・携帯連載されていた『まつろわぬもの』が最終回を迎えてしまいました。ヤンサンの休刊さえなければもう少しまともな終わり方が出来ただろうに、悔やまれます。木根先生が活動の場をどこに移すのかわかりませんが、今後も作品発表の場を与えられることを願います。それにしても、なんだあの蘇芳×レンっぷりは!絶対に確信犯ですよね!?って誰にも伝わらないことを叫ばない。あぁ、携帯コミックも小説も嫌いです。紙に残してこそでしょう。書店の敵だー。上記2作品は書籍化されるけど、とにかく『窮鼠シリーズ』をどうにかして欲しい。あれ、ハッピーエンドじゃなければとんでもないことになる気がする・・・。流血、とか。怖い怖い。水城先生、お願します!!

「王朝恋闇秘譚」

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時は平安王朝時代。高貴な家に生まれながら、政変に巻き込まれ離ればなれになった綾王と吉祥丸の兄弟。寺から寺へ高値で売買され高僧に体を捧げる笛人に身をおとした兄のもとに、ある日雅な文が届く。今宵、お迎えに参ります、と。しかしそれは巧妙に仕組まれた罠だった。時代に翻弄された美しき兄弟の確執の行方は?そしてあの日の慟哭の別離の真相とは?めくるめく禁断の官能と真実の愛とを描き切る究極の耽美世界。

山藍作品三作目です。とりあえず店で買える角川文庫から攻めてみた次第。
当然のように近親相姦だとか、瑣末なことは全然気にならない耽美世界。山藍先生は耽美作家であられるわけですが、その力量は他のジャンルでも十分発揮できるのではないでしょうか。不勉強のため時代考察とかよくわかりませんが、調度装飾から言葉遣いまで、これだけ真に迫った世界観を作りだすって感服してしまう誠実さです(耽美小説を下に見るわけでは決してないのですが、それにしてもここまでやるかという驚きが)。お話全体の流れは『アレキサンドライト』とほぼ同じように感じたので、そんなに萌はしなかったのですが、数頁に一回はある濡場はこれまた美しい凌辱で大変満足しました。奇をてらった責めは・・・琵琶や桜の異物挿入かな?4Pに見えなくもないラストの濡場も凄かった。腕、疲れるだろうに。
平安時代って雅な人たちが色恋のことばっかりに心を砕いていたイメージです。男色や色事は「秘めてこそ」という私の好みからすると、『王朝』はちょっと違うかなと。でもそれよりも大きな理由が「中童子(稚児)」「笛人」「陰間」というように前提として春を鬻ぐ身分であることが食指が動かない理由かなと。上手く説明できないのですが、「稚児愛」ってあまり好きではないのですよ。どうしても女性の代替物っていう考えが抜けなくて。対等な関係の極北じゃないですか。男と男でなくてはいけない物語が見たいのよね。今では一ジャンルを形成している「遊郭物」を読みたくないのも、「花嫁物」、「女装物」があまり好きではないのも似た理由からです。結局のところ「オンリーワン主義」が好きなんだろうな。心だけではなく身体を開くのも生涯あなた一人、みたいな。はは、どこの歌謡曲だ。

そういえば卒業論文で『雨月物語』の「青頭巾」を研究しました。何年も前のことなのであまり覚えていないのですが、とにかく身分の高い僧が稚児を愛するあまりその稚児が亡くなったあと死姦をした挙句死肉を食べた為成仏が出来ずに苦しんでいた―という話です(たぶん)。「稚児愛」好きなんじゃん!?って感じですが、違うんだよ。私が「青頭巾」を卒論に選んだのはとっても下らない理由だったんです。「晴天シリーズ」の菅野彰が『海馬』の1巻で短大の卒論に「青頭巾」を選びカニバリズムについて熱弁した、という文がずーっと頭の隅にありまして、「yoriさん、決まりましたか?」とおじーちゃん先生がモゴモゴ聞いてきたときに咄嗟に「あ、青頭巾で・・・・」と答えてしまったんですね。そんなもんです文学部。
余談ですが、子供の進学に口を出す親にはならないと思いながらも、もしも子供が「本が好きだから」という理由で「文学部に行きたい」といったら私は結構な勢いで反対します。姫野カオルコがエッセイで「大学の文学部の機能というのは本当にどーしようもなくて・・・そもそも文学部というのは本来芸術大学に属しているべき学科なのである」と書いていましたが、全面的に賛成します。本は一人で勝手に読めばいいから、ね。
「青頭巾」を研究したからって別に稚児愛に造詣が深くなったわけでもないあたりが私らしいですが、就職が決まらない鬱々とした時期に、死体を食べた高僧と一体化しよう、とか呟いて妄想を繰り返していたことは楽しい思い出です(嘘)。そんなことしてるから就職が決まらなかったんだけどね。

「母は娘の人生を支配する」

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娘を過剰な期待で縛る母、彼氏や進路の選択に介入する母…娘は母を恨みつつ、なぜその呪縛から逃れられないのか?本書では、臨床ケース・事件報道・少女まんがなどを素材に、ひきこもり・摂食障害患者らの性差の分析を通して、女性特有の身体感覚や母性の強迫を精神分析的に考察し、母という存在が娘の身体に深く浸透しているがゆえに「母殺し」が困難であることを検証する。「自覚なき支配」への気づきと「自立」の重要性を説き、開かれた関係性に解決への希望を見出す、待望の母娘論。

昨年話題になった選書です。表紙によしながふみを起用するあたりがもう読むしかない!といった感じだったのですが、「母娘問題」はちょっと重いテーマなので先延ばしにしていたのをやっと読みました。
ノンフィクションは細かく章立てされているため、読んだ端からその章のテーマを忘れていくという悪循環にハマりやすいのですが(すみません、私がおバカなだけです)、これは大変面白く読みました。が、が、きちんと著者の主張を汲んだ感想になっているかは、まったく自信がありません(笑)

無駄に長いのでたたみます。

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「群青学舎」

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「群青学舎」が完結してしまった。
とても好きな漫画でした。
漫画を描けるということは、世界を創造出来ると同義なのではないかと思います。
青春、恋愛、ファンタジー、なんでもありの連作短編集でしたが、入江亜季という作家の才能にずっと感嘆しっぱなしでした。漫画って本当に素晴らしい!と実感しまくれる漫画です。ぜひもっと幅広く読まれて欲しいですね。明るく希望に満ち満ちた世界を押しつけがましくなく表現する感性が好きです。お話は、私の好みからすると牧歌的でマクロな視点が苦手な部分もあるのですが、それを置いても素晴らしい。他の著作はファンタジーがメインなので未読ですが、漫画が好きな人に会うと必ずおススメしてしまいます。
エンターブレインの営業さん(本屋廻りの出版社の人)と入江さんの素晴らしさを熱く語り合いましたっけ。私と同年代の方らしいです。すごいなぁ。

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たまの日曜休みは引きこもりです。外は人がいっぱいなので。
今日は珍しく映画を見ました。「リトル・ダンサー」と「うた魂」の2本。「うた魂」は・・・脱力(苦笑)。これは2時間ドラマでいいだろう。合唱シーンも物足りなかったしコメディ部分も笑えないし、ダメでした。
「リトル・ダンサー」を見るのは3回目です。一番好きな映画ですね。公開当時映画館に2度足を運んで以来なので・・・7年ぶり?ああ、映画って一番最初の感動が一番強い気がします。もっともっとテンポが良かった気がしたのだけど。しかしビリー少年を送り出すパパとお兄さんの姿に涙。子供と大人の希望と絶望の対比が鮮やかで、昔とは違う部分に感動しました。ビリーとオカマのマイケル少年の淡い恋はとっても可愛くて、ほっぺにキスした後のビリー少年の笑顔ときたら!マイケルじゃなくてもキュンとしますって。大人になったビリーをあのアダム・クーパーが演じているあたりちょっと腐の匂いを感じてしまいます。父と息子の物語というのは、自立と決別の物語なんですよね。「父を超えること」が男の根底にあるテーマなのかも。離れて気が付く愛というのは大抵母親の愛なわけで・・・父親というのは何だか切ない生き物ですね。これはビリーの周りに居る大人たちの物語でもあったのだと再確認しました。
昔はもっと映画を見る人間だったのに、最近はさっぱりです。そして洋画よりも邦画に興味をひかれます。映画って、ちょっとでも腑に落ちない部分があると「??」が止まらなくなってしまって気になって、話は続いているのに頭に入らなくなってくる。それが不快なんですよ。大体外国の俳優さんは名前も顔も似ているのよ!これ以上言うとどんだけ私がバカなのか曝してしまうのでやめよう・・・。
たまには映画な休日もいいものです。お金かからないし!

「アレキサンドライト」(山藍紫姫子)

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流れるような黄金の髪と怜悧に煌く緑潭色の瞳を持つ美貌の貴族シュリルは、隣国の軍人、マクシミリアンに捕らえられた。彼は、妹を死に追いやったシュリルに復讐を企んでいたのだ。シュリルは贖罪のため、マクシミリアンにその身を差し出す。想像したこともない屈辱に翻弄され、貶められるシュリルだったが―。憎しみと禁断の愛に彩られた、官能の美を描く衝撃の耽美ロマン。

昔「花夜叉」を読みその世界観に圧倒されつつも、どこか受け容れ難い気持ちがあった山藍作品。
凌辱大いに結構ですが、最後には一つの「愛」を見せて欲しい・・・という私の好みからは「花夜叉」はちょっと遠かった。この「アレキサンドライト」も昔パラパラ読みして(正直に云うと凌辱場面のみ読んでいた(笑)ちっともどんな話か覚えていませんでした。おぼろげに「両性具有」という言葉だけが頭にあったぐらい。
しかし今回読んだら、すごく面白かった。
そして、愛が、愛があった!山藍先生の話って、もしかして他の作品にも「愛」があるんですか?(私は山藍作品を何だと思っているのか)いや、団鬼六的世界に愛がないなんて心の狭いことは言いませんが、なんというかハーレクインロマンス的な「愛」が欲しいのですよ。この「アレキサンドライト」は何から何までいちいちロマンチックで、こんな素敵なお話だとは・・・本当に目から鱗です。
昔は「両性具有」についてはそんなに萌を感じませんでした。やはり、女性器がある存在というのは「同性愛」の物語を求めてたどり着いた人間にはハードルが高かったようです。今回は・・・ああ、大変なことになっているなと(笑)二輪挿しが当然で凌辱に次ぐ凌辱。それなのに有り得ないぐらい美しい描写。官能美を体現する為に産み落とされた「シュリル」という存在が、本当に遺憾無く発揮されていて・・・山藍先生凄いよ。「両性具有」についてはやっぱり「萌える」とは言い切れないものがあるのですが、それを語るだけの知識がないのでやめておきます。小野塚カホリ「ぼくはね」(『虜囚』収録)が、私が知る唯一の「両性具有ものBL漫画」でしょうか。あの話も好きだった。
一番好きな凌辱シーンは馬上での場面です。危ないだろマクシミリアン・・・と内心突っ込まずにはいられなかったという理由で(笑)あと、ラモンが可愛い男でびっくりしましたね。最後の捨て台詞なんて特に。「私が結婚しないのはあなたのせいだ!」って。本音にしてもカッコ悪すぎて愛しく思いました。
確かに官能小説です。「ある意味おじさんの読むエロ小説と同じ(by Cさん)」です。しかしそのエロも申し分ないエロな上に、最後にはきちんと愛によって孤独な魂が救済されるという素晴らしい大団円!私はとても満足しましたよ。

「耽美小説」ってこういうものだと改めて思いました。
もう少ししたら他の作品も読んでみます。今すぐはお腹いっぱいでムリなので(笑)

「窮鼠」のつづき

連載中の、しかも携帯コミックの作品についてです。
完全に独り言なのでスルーして下さいませ。


着々と連載されている「窮鼠」最終章の「俎上の鯉は―」ですが、携帯コミックというのはやっぱり苦手です。何が苦手って、所々で入るバイブ機能が邪魔!そんな演出いらんからっと思いつつも毎月5日と20日が待ち遠しくてたまりません。普通に0時前はそわそわしていますとも(笑)

今ヶ瀬の想いがいい加減「怖い」の段階に入ってきている気がするのですが・・・あっ、元からですよねー。
「愛人にしてください」発言にリアルに引いた私です。
その想いの強さを「知ってる」とシレッと答える恭一さんに悶えました。ああ、恭一さんてば本当にいい男になったよね。何だ、その余裕は。ポーカーフェイスは。ムカツクぜ。それにしても恭一さんてば何気に大事なことを言ってますよね?「お前なんて、俺が女だったら洟も引っ掛けなかったくせに!」って。ゲイではない、完全にノンケである恭一さんがどんな気持ちで男である今ヶ瀬と付き合っていたか・・・流され侍の葛藤なんて知ったこっちゃありませんでしたが、恭一さんなりに悩んで考えていたんですよね。確かに今ヶ瀬は恭一さんがどんだけ優しく接しても(たとえ本人は真似事だと思っていたとしても)満足していなくて、いつか失ってしまうものだと頑なに思っている。その気持ちはもちろんわかるけど、それっていざいなくなった時に自分の心が傷つかないで済むようにという保身でもあるんだよね。保身を相手に見せてはいけないでしょう。誰だって「いつかは他の人のところにいくんでしょ」って思われながらの付き合いなんて、辛いよね。その相手の幸せを願っていれば尚更。恭一さんは恭一さんなりに今ヶ瀬を幸せにしてあげたい願っていたというのに。

なんだか期待をしたくなる展開になってきた気がしてしまうんだけど、どうなの水城先生!?

免許更新

車の教習ってよくよく考えるとスゴイなーと思います。

だって、芸能人もヤの付く仕事の人も等しく平等にあのカリキュラムをこなすわけでしょう。
更新時期が来れば葉書一枚持って、誰でも等しく平等に免許センターに出向いてあの講義を受けるわけでしょう。国家権力の威力ってすごいわ(?)と実感した休日でした。

ちなみに私はどこに出しても恥ずかしくない、立派なペーパーゴールドドライバーです!合宿で免許なんて取るもんではございません。


長い待ち時間を読書でつぶしました。えーと、一般書感想です。しつこく津村記久子です。
あっという間に著作をコンプリートしてしまいました。しかも文庫が出ていないので全部ハードカバーで。我ながらちょっとどうかと思う出費ですが、書店員だからね(理由になっていない!)。
芥川賞取った『ポトスライムの舟』です。明日発売の「文藝春秋」に全文掲載されますが、これは是非とも単行本で読んで欲しい。なぜって、「ポトスライムの舟」以前の話と受け取れる「十二月の窓辺」が収録されているから。主人公の境遇と性格が前評判で読むほどには明るくなくて、割と暗澹とした気持ちで読んでいたのですが、「十二月」のラストに少しカタルシスがありました。
主人公のナガセは29歳の契約社員。ある日勤めている工場に「世界一周旅行」のポスターが掲示されているのを見つける。その費用、163万円。それはナガセの給料1年間の手取りと同額だった。ナガセは1年間の労働で世界旅行の費用を貯めることを思いつく。しかしナガセの家に別居した友人が押し掛けてきたりと周囲の女友達の様子も穏やかではなく・・・。ナガセが工場で働くことになった理由(以前の勤めを辞めた理由)が、「新卒で入った会社の上司による凄まじいモラルハラスメント」だったのですが、「十二月」はその事が書かれた中編です。不覚にもラストで泣きそうになってしまったのは、小説らしいオチによる為なので詳しくは明かしませんが、うーん、これはセットで読むべきだろう。

正直に言うと、私個人の好みとしては『カソウスキの行方』や『婚礼、葬礼、その他』の方が好きです。津村さんは人の悪意について書こうという意気込みを結構強く感じますが、あまり暗い話にすると魅力がなくなってしまうなーと思ったので。先日野間新人文芸賞を取った『ミュージック・ブレス・ユー!!』は呆気にとられる面白さがありました。「音楽が好き」ってそういうことなのね!?という。自分にはまったくもって理解出来ないけど、その熱中具合については理解が出来るような・・・。低空飛行の青春物という新しいジャンルを見せてもらいました。高校生が主人公の話を書けるというのはまた心強いよね。同じ視点ばかりでは飽きてしまうもの。(なんか偉そうだな、私)

しつこく書いた津村作品感想もこれで終わりかな?好きな表紙を並べて自己満足です。
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「まほろ駅前多田便利軒」

「ピアニッシモ」が休刊。
山田ユギ先生の「まほろ」はどうなるの~

「ピアニッシモ」が遅かれ早かれ休刊になるのなんて創刊したその日からわかっていたことだけど(失礼)、コミックス化もされないうちに中座とは残念至極だよ。あんなターゲットの不明瞭な雑誌、売れるわけないじゃないか!そりゃあ毎号立ち読みで済ませていましたとも!どこかで連載続けて欲しいけど、ポプラ社には他にコミック雑誌なんてないしなー。記念に買っておこうかしら。ユギさんの「まほろ」、好きだったのに・・・。

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直木賞受賞当時は世間の風評と同じように「BL(ラノベ)じゃん」と悪態付いていた私ですが、紆余曲折を経て(抱腹絶倒エッセイを読んで)普通に三浦しをんのファンになった今読み返してみると、とても好きだと思いました。まず、ラノベとして読むか文芸として読むかという自分の中の固定観念が、ここ数年でかなりなくなったのが好きになった要因のひとつかと。楽しいものは楽しいし、BL(ラノベ)にだって素晴らしい話はある。BLとして発表されなければ、文芸誌に載って何らかの評価を受けるのでは?と思う作品もある。ジャンルや発表形態に捉われずに、柔軟に楽しめば良いのだと思います。

まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.―ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。

しかしですね、三浦しをんが書いている時点でそこにBL要素を見つけないわけにはいかないんだよ!でもBLを期待して読むと、二人の関係にはもちろん恋愛要素なんて微塵もなく、あるのは過去のわだかまりと似たもの同士の孤独な魂が、エンターテイメントしつつ抑制された表現で描かれていて・・・正直不完全燃焼なんですよね。だから、好きなんだけど何に焦点を絞って語ればいいのかイマイチよくわからない作品です。「人情物」と言い切るには渇いているし、多田の性格は「苦労性の兄貴」と表現するには屈折したものを抱え過ぎているし。とにかく第一に云えることは、私はこの話の設定がとても好き。「便利屋」には「探偵」と似た胡散臭さがあって、大してドラマライクでもなさそうな日常なのに微かにハードボイルドの匂いがして、単純に憧れます。いい年した女がハードボイルドに憧れるとか言ってるあたり痛いですかね(笑)男が一人で仕事をしている姿が好きです。何にも属さず底辺の方でしぶとく生きている様に色気を感じます。実はダメダメな多田ですが、私はこの男好きですよ。いつまでも傷を抱え続ける自虐的な様も含めて、なんだろう、苛めたくなりますね。多田も十分「漫画的」な人物だけど、行天はそれに輪をかけて漫画的。高校時代はクラスメートと一度も一言も口をきかなかった変人で、再開してからは饒舌なものの掴みどころがなく、子獣のような扱いです。そして恐らく幼少時に負った虐待のトラウマからか、他人と抱き合うことが出来ない。私は行天が童貞だという部分に、非常に萌を感じてしまったのですがどうでしょう。話は多田が営む便利屋に、無職になった行天がひょんなことから転がり込む(押し掛ける)ところから始まります。そこから「まほろ市」で起こる様々な事件(?)に二人が巻き込まれていく連作短編です。しをんさんは、たぶん自分でもこの話で直木賞を取るとは思っていなかったんじゃないかな?限りなく「BL匂」がするエンタメ小説を文芸誌が許すギリギリのラインで書いてみよう!という心意気を感じます。だって、この話はたぶんもっと深く濃くしようと思えば出来ると思うもの。比較として出すわけではないけど、菅野彰の『毎日晴天!』のような人情物にもなると思う。でも、そこまではやらないんだよ。一般文芸だからではなくて、しをんさんがBLを愛しているからこそやらないんだと思う。エッセイを読めば分かるけど、しをんさんのBLへの敬愛は限りなく深くて、自分の仕事とは一線を画して考えているのが伝わってくる。本当に好きだから、書かない―私が勝手にそう思っているだけですけど、そんな気がします。

一人でも平気。でも、二人でも平気なら、人は二人を選んでしまう生き物なんだよね。多田と行天の名前のない関係がとても好きです。じわじわと湧いてくる情のようなものは、傷を持った大人の二人をどこに連れていくのだろう。ああ、続編が読みたい。

「愛だの恋だの」(大槻ミゥ)

他ブログ様を覗いていて気が付いたのですが、井上佐藤先生は男性の方?確かに2丁目でママさんに優待されているオマケ漫画があったけど、疑いもせずに女の人だと思っていました。うーん、確かに独特な着眼点にゲイコミっぽいエロシーンだと思うけど・・・わっからないなぁ。女性だと思うのだけどなぁ。しかし私の人を見る目のなさは、高校1年生で「おすぎとピーコ」を女の双子だと疑っていなかった辺りからダメダメだしな・・・。謎が解ける日は来るかしら?
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大槻ミウは、あまり好きだと思っていないのにいつの間にか順調に全作集まっていた作家さんです。(好きなんだろうな)
そうだよ好きだよ。この人のアホエロカワ漫画が私は好きだよ!こいつら何でこんなによく泣くんだと思いつつも大好きだよ。受けの睫毛がバッサバサでそのまま胸を付けてちん○消せば立派なレディコミの出来上がりだよ!とか思いつつも好きなんです。あぁ、何でヤケ気味なんだろう。
エロカワっていいよね。エロ規定がある漫画雑誌から腐女子の道に入った私は、大槻さんの漫画を読むとその頃を思い出します。どんな展開でもドエロが入ってくるプロット。超薄消しの修正。踊る煽り文句のトンデモっぷり。(要するに「ピアス」「JUNE」をよく読んでいたということです)だって、大槻さんとの出会いがそもそも「ピアス」に掲載されていた「チャイム」という先生×生徒ものでしたもん。その時に、エロいけど「ピアス」に載っている新人作家さんにしては、きちんとしているなーと感じたのよね。起承転結や盛り上げが「王道」で好きだったのでコミック化したら買おうと思っていたのですよ。余談ですが、その漫画は後にトンデモな副題が付いて、さすがの私も本屋で買えずに今に至っています。今でも本屋で買う勇気がないその題名は、『チャイム♪~ピーチな生徒とバナナな教師~』(笑)凄いタイトルだと思いませんか?このハジケ方が「ピアス」なんだよね。先日思い立ってネット注文してしまいましたとさ。
私にとってはそんな感じ(エロカワ!)の作家さんなので作品のまともな感想がないのですが・・・だってエロカワの一言でその魅力は十分表現出来ると思うからっ。そんな中、特筆すべきといったら『愛だの恋だの』収録の「コイトキンギョ」です。ちょっと頭の弱い受けとイジワルな攻めカップルの日常話。大槻さんの短編は何せ「エロカワ」なので(しつこい)、あんまり心に響くものってなかったのですが、この話はキュンキュンしました。高校時代に出会った二人。特別な恋になるとは思わずに付き合いだした二人だったけど、5年経ってもまだ一緒に居て―という甘く少し切ない感じの話なんです。これは好きだ。エロカワだけではない私の萌えツボを突いてくる。良い。
うーん、きっとこの先も大槻さんは作家買いします。だってエロカワだから!!
プロフィール

Author:yori
気がつけばいつもそばにBL.猫かぶってみても、結局たどりつくのはそこなのです。感想は基本的にすべてネタバレ注意です。拍手&コメントありがとうございます。拍手コメントは該当記事のコメ欄にてお返事いたします。リンクフリーですがご一報頂けると嬉しいです。

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