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「千夜一夜―しとねのひめごと」岡田屋鉄蔵

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久しぶりに心を直撃されました。ぶわっと涙が噴き出たよ。
感覚がもうかなりアレなので、岡田屋さんの絵柄が苦手な人が多いのかどうかもよくわかりません。が、ゲイコミ!って感じの絵に性交シーンですけど、私は不思議とエロさはそんなに感じないのですよね。海外のゲイ向け写真集ってあるじゃないですか。海兵さんや、マッチョな人が微笑んでいる不思議なコンセプトの写真。ああいうのを見た時とちょっと似た感覚なんですよね。「ほぉ~」という。限りなくピンナップっぽい、芸術っぽい絵柄だと思います。
傷付いた男(葵)に愛を教える若い男(翔太)の話なのですが、その「愛」というのが彼自身の愛だけではないんですね。葵の過去の男がどれだけ彼を愛していたのかを全身全霊をかけて翔太は葵に教えるのです。それを「千夜一夜」の王とシェヘラザードに喩えているのですが、冒頭に入る挿話の絵柄が素晴らしい。シェヘラザードが男になっているんですよ。美しいです。
愛を教える言葉や方法は、てらいのない直球そのもの。葵の喪失したものの深さは簡単に癒されることはないけど、最後の二人の姿にはもう涙が止まりませんでした。
扇情的なんだけど愛に溢れていて、本当に素晴らしい話でした!絵柄が苦手でも読んで欲しいですね。そうそう、「鬼灯」があんなに大きいものだと私は知りませんでした。手のひらに収まる鬼灯しか見たことないので驚きました。


最近涙もろくて嫌になります。先日テレビでやっていた「時をかける少女」でも泣いた上に「サマーウォーズ」に至ってはCMだけで泣きそうになる始末。「時かけ」は想像以上に素晴らしかった。ラストがキスじゃなくて抱擁というのもすっごく素敵だった。ああいうアホで熱血な女の子が主人公の作品というのは、主人公と同じ高校生の頃に観ても感動出来なかったと思うな。両手に花!な設定含めて、大人になったからこそ素直に感動してしまったように思う。翌日は筒井康隆の原作本もよく売れたし、良かった良かった。
そういえば今日からコミケなんですよね。草間さんが「はつこいの死霊」の同人誌を出されるという情報を数日前に知り、欲しい!!と項垂れております。はい、仕事です・・・。


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