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小野塚カホリ先生のこと

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『花』 『深夜少年』 『LOGOS』 『虜囚』 『我れに五月を』 『ラグランスリーブ』
小野塚先生のBL漫画のタイトルです。美しいタイトルだなーと思います。言葉(単語)の力をよく知っているというか。

引き続き実家からです。大分良くなったのですが、まだ微熱が続いているのでもう一息ですかね。本棚を眺めて思うに、実家に置いてきた本というのはBLに限らず「二軍落ち」なわけで、グッとくる作品があまりないです。あってもドエロだったりして(しかもショタ)、家族が居る側で漫画片手には書けないので止めました。

そんなわけで、小野塚カホリなんですよ。(どんなわけだ)
「小野塚カホリ」は残念ながら私にとってはもう過去の作家になってしまいました。
彼女がBL漫画を描いていた時期はとても短くて、98年から00年の2年間だけだったのです。その頃「ピアス」で描いていた作品をまとめた5冊の短編集が、私にとっては小野塚さんの全てです。その後団鬼六の『美少年』などをコミックにしていますが、そちらは未読です。男女のエロスを描くのに定評がある人で、今読んでも小野塚さんの一連の作品は「BL」でもなければ「JUNE」でもなく、「男の子同士の恋の話」という印象を受けます。BLの定義とかそんなもの無視した小野塚カホリ独特の世界観。人を恋するということは「狂気」スレスレの感情なのだということを、小野塚作品は繰り返し語っているように思います。あと、死のエロスについても。寺山修二や山頭火など、ちりばめられた文学的要素が昔の私にはツボだったのだと思います。(今も嫌いじゃないけどね)
それでも私がこの人の漫画を手元に置いていないのって、ある種のキツさがいっぱいだからなんですよ。闇雲に人を愛した少年の結末や、救いのない関係性の終わらせ方や、とにかく読んでいてしんどい話が多い。痛々しい。全体的にみれば優しい話の方が多いと思うけど、インパクトが違うのよ。だから最後のピアスコミック『虜囚』を読んだあとに、「もう読まない・・・」と思ったんだよ。そしたらその後小野塚さんはBL自体を描かなくなってしまったんだけど。魅力を語ることも出来るけど、この世界観に嵌まるか否かで全て決まってしまう作家さんだと思う。1冊読んで好きになったら、あっという間に全部読んでいると思う。そんな作家さんでした。なんと「ピアス」の創刊号を飾ったのですね。今のアホエロ系からは想像出来ない雑誌だったのかも。

1冊目の『僕は天使ぢゃないよ。』から短く紹介だけ
表題-身体を売って学費を稼ぐ少年が不良少年に恋をする話
万事快調-幼馴染同士の恋の話
嫌-アルバイト仲間に監禁されてセックスを強要される男の話
セルロイドパラダイス-死期が近づく男に誘拐された少年の話

えーと、ちっとも説得力がないというか説明不足なんですけど、どの話も好きです。単館系映画のような雰囲気と、そこかしこに散らばる文学臭さは今でも魅力だと思います。10年前の作品とは思えない。「僕は-」は犬のように扱われて「ポチ」とあだ名されながらも、一途に強かに恋い慕い続ける少年の話なのですが、後半不良少年とのパワーバランスが一気に崩れる状況がドラマチックで好きでした。支配していたつもりが支配され、という。私の好きな共依存関係です。
ああ、「恋したもの勝ち」「狂気勝ち」のような世界観と言ったら伝わりますかね?

今でも全作品入手可能というのは、それだけ評価が高いということでしょう。痛い話も多少は平気になったので、小野塚さんがまたBLを描く日が来たら是非とも読んでみたいです。

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