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「愛と混乱のレストラン1・2」(高遠琉加)

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赤字続きで休業に追い込まれたフレンチレストラン「ル・ジャルダン・デ・レーヴ」復活のため本社外食事業本部から出向してきた鷺沼理人は、若手シェフ・久我修司の引き抜きを試みる。確かな腕を持ちながら暴力沙汰を起こし、今は実家に戻っているという久我は、理人の依頼を「あんたが気に入らない」と言下に拒否する。それでも通い続けてくる理人に久我が提示した条件は「言うことをなんでも聞く」というとんでもないものだった。しかし、ある理由から店の再興を失敗できない理人は、その崖っぷちの選択を呑むことに。“夢の庭”の実現は果たして―。

面白いし続きが気になるのだけど・・・お、思いの外痛かった。
1巻を読んで2巻を読むのにちょっと時間があいてしまったのはそのためでした。
レストラン再興のドタバタ仕事BLかと思っていたら、確かにその色も強いけれど、全編通してとにかく理人のトラウマが主軸でした。理人は幼い頃に高級レストランに父親に置き去りにされて捨てられたことから、レストラン産業に従事するのにレストランを憎んでいる。レストランだけではなく、「食」そのものを憎んでいる。美味しい物を食べても何にも感じずに、ただ過去のトラウマに復讐するためにレストラン業界に身を置いているんです。このトラウマが・・・個人的に本当に辛かった(別に私が同じ経験をしたわけではないのですが)

「食欲」へのコンプレックスがあると言って、一体どのぐらいの人が理解をしてくれるかしら。昔から私は普通の女の人よりも「美味しい物を食べたいという欲求」がどうも低いような気がしていて・・・。親しい友人達が軒並「食欲旺盛」だったせいもあると思うのですが、「食事の話をする時だけは隔たりを感じる」と言われてから結構気にするようになっていてという。まあ最近では食欲異常者のような旦那の影響もあり普通に「美味しいもの食べたい!」と思うようになったのですが。それでも「食が趣味」のような人には一歩引いてしまうので、小さいけどまだコンプレックスなのかもな。

もうね、理人の食への執着のなさや孤独が本当に切なくて。惹かれている久我の仕事も、大事にしている仲間達のレストランにかける誇りも、彼は全然理解が出来なくて、子供のように呆然と立ちすくむ理人の心は、幼い頃に置き去りにされたレストランにまだ囚われている。なんて自虐的な生き方を選んでしまう男なのか。力を入れられれば容易にポキッといきそうな弱い精神と肉体で必死に虚勢を張っている姿が痛々しくてたまりませんでした。シェフよ、早く癒してやってくれよ!美味いもの食べさせてやってくれよー!と思っていたらば2巻のラストで何てことを・・・。そんなことをしてしまって、本当に3巻で完結するんですか!?何をやっているんですか、シェフは!?理人を取り巻く環境も大嵐で待て次巻!ですよ。ああ、楽しみだけど怖いなー。久我の愛だけでは絶対にこのトラウマは克服出来ない(むしろして欲しくない)と思うのね。理人が自分で変わらないといけない。「生まれてよかったと思ったことなんて、一度もなかった―」なんて言ってしまう男がどうやって希望を見つけるのか。期待して待ちたいと思います。
高遠さんは初読みでしたが固い文章が好みです。キスシーンだけであんなに色っぽくて扇情的な書き方が出来るっていいなーと思いました。本格的なフレンチレストラン、ちょっと行ってみたくなります・・・。

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