「私立探偵・麻生龍太郎」

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聖なる黒夜の衝撃再び。麻生龍太郎と山内練の新たな物語。春日組大幹部殺害事件が解決し、刑事を辞めた麻生。彼は私立探偵として新たな一歩を踏みだした。彼の元には人間の業ともいえる様々依頼が舞い込んでくる。その中で麻生は練を守っていこうとするのだが……。

閏年生まれの男に会いに行っている間に2月が終わってしまった。早いなぁ。
父の誕生日プレゼントを渡しに実家に帰っていただけなんですけど、実家はネット環境が不便で困ります。さて、その帰り道に大型書店でゲットしてきましたとも!調べたところ新刊配本が私の店はなかったからね!注文待ちなんて、待てません(笑)


麻生・・・おまえ・・・。
ええ、わかっていました。覚悟していました。『聖なる黒夜』の後日譚。『聖母の深き淵』の前日譚。二人の選ぶ道はひとつしかないわけで・・・。短すぎる蜜月を彩るのは柴田節の利いた短編ミステリでした。

一生かけて償うと麻生は練に誓った。その償いの形がたとえ練の望む形を取らなくても、きっと麻生にとっては同じなんだよね。冤罪事件の真相を暴くこと。しかし田村が説教したように、それは麻生の自己満足なんだよなと。だからといって、BLのようにあっさりヤクザと懇意になる麻生の姿が見たいわけでも全然ないのですが、もやもやしたものが残ります。
『所轄刑事』のときも思ったけど、麻生は鈍い癖に潔癖で、優しいくせに頑固で、善良のようで実は腹黒く(?)、とにかく「面倒くさい男だなー」と何度も思いました。(同じことを「マークス」の合田にも思いましたっけ)
練が変わらないように、麻生だって変わらない。お互いがお互いを変えようと思いながら、決定打の一歩を踏み出せないのは、その一歩を踏み出す前提として相手の懐に飛び込まなければいけないから、即ち自分が変わらないといけないから―というのを二人はたぶんよくわかっているんだよね。「恋愛」という言葉からイメージするものとは何て遠い所に居る二人なのだろう。それでも二人を繋ぐものは様々な「情」であり、その中には麻生は疑うけれど「愛情」もしっかり含まれているのだと、ファンとしては信じたいし信じているよ。
「聖母」と「月神」を読み返す気力が今はないのですが、再読しなくてはいけないな・・・。

携帯小説で連載されたものをまとめたそうなので、書き下ろしのエピローグ以外はおそらく原文のままでしょう。柴田ミステリとしては楽しめました。が、作家の色なので仕方のないことなんですけど、緑子のような「女はね・・・」と一説ぶつ女性が登場するのはやっぱり好きではありません。麻生は女を映す反射板ではないのよ・・・。
あー、及川出てこなかったよー(涙)
その分田村の活躍というか語りっぷりには目を瞠るものがありました(笑)
柴田先生は続編を出してくださるのでしょうか?冤罪事件の絡みは一体どうなるの?「月神」のままでは、練はともかく麻生が憐れでなりません。

小さく言いますが麻生と練のあれこれを期待して読むのなら、立ち読みで足りてしまうと思ふ

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ああ、そうなんですよ、麻生と練って、お互いにお互いのこと想っているんだから、少しずつ妥協しなよ、大人だろ!て言いたくなります。まあ、練ファンのわたしとしては、90%麻生に妥協してほしいですね。練のヒモになっちゃえ!おらおら!って感じですね(笑)。
でもそうなったら、練は麻生に興味なくなると思いますが。

及川出て来なくて残念でしたね~。

それにしてもいつの間に本一冊分溜まったんだろ。
わたしが読んだときは、3、4話くらいまでしか載ってなかったのに(一ヶ月だけ契約して読みました)。

小さい一言ありがとうございます(笑)
図書館で予約いたします。

読んでいて、私なんで麻生が好きなんだっけ?と何度も自問自答しましたよ(笑)
この魔性オヤジが~!ダメッぷりがツボなのかしら。苦悩する中年の色気は好きです。
それにしても練は可愛かったです。聖母と月神の練の行動には正直引く部分もあるのですが・・・。練の救済をもって大団円になって欲しいなー。その横に麻生が居れば文句なしですが、どうなるのでしょうね。あーもう、柴田先生放置なんて酷いよ!

ミステリ小説としても面白かったですよ。「所轄」よりも楽しく読みました。及川が出てこなかったのは本当に、本当に残念です・・・。その点でも小声が本音でございます(笑)

yoriさん こんばんは

麻生と練の蜜月を期待して読むと、「麻生のバカ~!」と
なってしまうお話でしたね(笑)
もう少し練が登場してくれると思ったんですが…電話の中の住人になってましたorz

おっしゃるとおり、どうして「双方が妥協」という恋愛の基本姿勢が
二人ともできないのか、読んでいてもどかしくて仕方ありませんでした。
だからああもこじれていくんでしょうねえ…まったく面倒な奴らです。

冤罪事件、最後にはちゃんと白日の下に晒されることを信じてますが
今更そうなってもぐれちゃった練ちゃんは「別にどうでもいい」と
流してしまいそうで…
何とか二人で幸せになる方向に進んでいくといいですね。

摩緒さんへ

麻生は結論を出すのが早すぎますよ・・・。
まあ、側にいなくてもずっと想っているという彼なりの気持ちがあってのことと思いますが。
本当、田村の言うとおり駆け落ちでもしてしまえば良かったのに。「聖母」と「月神」よりもだいぶ可愛い練でしたね。練の方が一途なのは「黒夜」と変わらずですが、麻生はもうちょい甘くてもいいじゃないかー。

どうかどうかハッピーエンドにして欲しいです!柴田先生お願いします!
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