「NON Tea Room」(SHOOWA)

先日久しぶりにホモを求めて街に出ました。
ついでに春めいた服も求めてみました。が、ファッションビルのワンフロアほぼ全部閉店セール中って。いや、うちの本屋が入っているテナントも閉店する店が増えているのは実感としてあったけど、これは酷い。不況なんですね。そうだよ、不況なんですよ。先日上司から「今年は自動昇給一時停止」の通達がありましたっけ。はは、何を励みに働けと。夏のボーナスも危ういんだろうな。
koujitusei.jpgnon tea
先日読んだ『向日性のとびら』が良かったので、他の作品も読んでみようと思ったSHOOWA先生です。この人の漫画って一読しただけではその魅力も話も私にはよくわからないです。何回か読み返してやっと腑に落ちてじわじわ心に響いてくるといいますか。ところで『向日性』の帯に「禁断の誘い受け年の差ラブ!!」とあるんですよ。結果としては出会えて良かった作家さんですが、これだけ的を射てない帯も珍しいよなーと。まあ正直に「禁断の近未来サスペンス!!」と煽られても手が出たかは微妙ですが(笑)
美麗な白い絵に独特のコマ割、無国籍風の人物は外国映画のような雰囲気です。外的な説明に比べて人物達の内面の描写は最低限、しかもやたら無口。それでも「何かある」と感じてしまうのは、静止画で切り取る表情の微妙な動きと目の力のせいなんですよね。絵に惚れると思ったのは日高先生以来かも。

「NON Tea Room」はバンドマン二人の恋愛話です。
誰かの代わりでも構わないという想いから始まった二人の付き合いだったが、レンジまでも、元恋人が亡くした相手の代わりだったと知って激しく動揺するケンジ。自分の痛みよりも他人の受けたそれによって痛みを自覚するケンジ。「身代わりでもいい」と本気で思っていた自分の愚かさに初めて気が付く。「恋愛ごっこ」ではない「恋愛」の本質に気が付いた人の話だと思って読みました。
「代替物」という点で古街先生の『オルタナ』が思い浮かびましたが、「恋人」という名前(概念)が一つならば、人はみんな誰かの(想定された理想の)代替物なのでは・・・と冷めた感想を持ってしまった『オルタナ』よりも、人の感情が熱を持っている気がして好きでした。それにしてもケンジの繊細さがオマケ漫画にあるように心配です(笑)こんな涙もろいくせに無口な男は(私はケンジが根暗なイケメンとしか思えなかった・・・)受けでもいいと思います。うん、この二人はリバありですね。あと、個人的にSHOOWA先生のエロシーンがとても好きです。身体の線がとてつもなく色っぽい。日高先生は細部や挿入を描きませんが、身体全体をきちんと表現していて、扇情的なんだけどとにかく綺麗。オマケのように濃いものも読んでみたくなります。もう一編のアンドロイド話は前作『Nobody Knows』の続編だそうで、これも読まなくては!実はこのアンドロイド物が一番好きな予感がしています。「誰かの代わり」という主題がより切実に心に響いたので。
「向日性のとびら」という言葉の響きに惹かれて手に取った(「禁断の誘い受け年の差ラブ」だけが決め手じゃないですよ~)SHOOWA先生ですが、ストーリー自体を手放しで「面白い」というのには、私にはまだ何か不足です。説明不足に感じる部分が多いし、かといって読み手の想像に任せるとまでは信頼されていない感じがするし。ああ、でもこの先もきっと手に取ってしまうんだろうな。「何かある」と感じさせるのは「何かある」証拠でしょう。

それにしても良い言葉だな、「向日性」。
ものすごい余談ですが、「向日性」という言葉をタイトルに使った書籍はこの『向日性のとびら』と、『わが小林秀雄ノート 向日性の時代』という本だけなんですよ!ちょっとスゴイですよね(そんなことない?)

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