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「少年魔法士」のこと

先日我が家の在庫整理を実施しました。
その時に,非常に個人的で「さじ加減ひとつじゃん!」というアホらしさがあるのですが、感慨深い出来事があったので吐き出します。まあ在庫整理といっても、古本屋に売るのは最終手段なので今回はメインの本棚(1軍)からベッド下箱(2軍)に移動させるだけだったのですが。

ああ、ついにこの本を本棚から外す日が来たんだ・・・

実家にいたときも、一人暮らしをしていたときも、今の家に越してからも、ずっとずっと私の本棚の一番良い場所にあった漫画。それを今回私は「えいやっ」と箱に入れてしまったのです。そう迷うこともなく。それが今更ながら軽くショックでして・・・。思春期に一番好きだった漫画で、人生で最も強い「好き」を捧げた漫画です。例えるなら思春期の初恋のような、片思いなのに死ぬほど好き、みたいな(笑)
えー、大変オタクくさく、また気持ちが悪いと思うのでたたみます。
私の中学時代はこの漫画とともにあったと言っても過言ではないのです。
今でこそ「懐かしいな」という多少の気恥ずかしさで書けますが、私はこの漫画の主人公に恋をしていたのですよ・・・。ええ、友達はジャニーズやミュージシャンに熱を入れる中、大変孤独な中学時代でしたとも。
本当は巻を追って内容を説明すると共に感想を書きたいのですが、収集がつかなくなるので自粛します。ちゃんと読み返したいのだけど、13巻は今の私にはどうにも長い・・・。
ym.jpgym2.jpg


1996年、香港。街では若い女性の腹を裂く連続殺人事件が発生。事件に関わるグィノー家の裏切り物征伐のために、ローゼリットは「風使い」候補のカルノを呼び寄せる―!!不夜城都市・香港を舞台に繰り広げられる、めくるめくファンタスティック・バトル!

好きだった。私はカルノ(1巻の少年)が本当に好きだったんだよ。読み始めた頃は年上だったカルノの年齢を私はとっくに超えて10年以上が経ってしまった。なるしまゆりは数年前までは「一番好きな漫画家」でした。でも、気がついたら私の本棚から『原獣文書』も『プラネット・ラダー』も『不死者あぎと』も消えていた・・・。私が「新書館」に対して愛と憤りを同時に感じるのは、なるしまゆりのせいなんだ。どうして連載を中座させてしまうのよ。しかも2作品も。担当者は一体何をしているの!?という怒りがあるのです。そりゃあ仕方がないこともあるだろうさ。そんな漫画や作家は山のようにいる。でもね、『少年魔法士』だけはどうしても未完のままでは嫌なの。本当に好きだったから。なるしま先生、ブログを拝見すると一応描く気はあるらしいので、どうか延び延びになっている3年ぶりの新刊を出して下さい。
『少年魔法士』のちょっと先には「BL」があるんだなと思いながら、結局あの頃から私はカルノと勇吹については、受け攻めすら決められないでいる。でも、この漫画で初めて「やおい」を感じたのは間違いないんだよな。二人がキスやセックスをしなくても、そこには友情以上の「何か」があって、私は二人がただ話をするだけ、一緒に道を歩くだけで悶えていた。というよりも、単純に嬉しかった。カルノが独りじゃなくなっていくみたいで。どうしようもない「異能」を抱えて翻弄される二人が歩み寄っていく様は、まさに三浦しをんの言葉「孤独と連帯」そのものだった。
1巻は序章の序章に過ぎません。二人の主人公カルノと勇吹が出会う前の、カルノの前日譚。そこから説明出来ないような壮大な物語に13巻までかけて盛り上げってゆきます。世界の構造そのものを話の中心に据えるような世界観。人王やら神創りの話やら、一体どこに着地するのか・・・。
人間は皆それぞれが「異端」であり「孤独」である。人が「生きる」とは一体どういうことか、そんな根源的なテーマをこの漫画は持っていて、ファンタジーや魔法はそのテーマを浮き彫りにする為の道具に他ならないんだよね。レヴィと母親の重厚なエピソードの章以降は物語が迷走気味だなーと思うのだけど・・・まとめ上げて欲しいなぁ。

迫害されても誇りを失わずに己を証明しようとするカルノの強さは、程度の違いはあれ、孤独を感じていた私の救いだった。思春期のグルグルを彼に託して私はちっちゃい自分のプライドを保ってさえいたんだ。そんなカルノがね、13巻で亡き姉ローゼリットに向けて云うのですよ。「こういうことだろ」って。友達ができたこと、守りたい人がいること、そのために強くなりたいと思うこと。すべてローゼリットが消える直前にカルノに云ったことだったのよね。私号泣しましたよ。しゃくり上げながら素で「カルノ、よかったね~」と呟いていました(笑)成人してからもしばらく定期入れにカルノの切り抜きを入れていたことから、どんだけ好きだったか察してください・・・。あの切り抜きどうしたんだろう?まだ持っていると思っていたのにいつの間にかなくなっていたのよね。我ながら恥ずかしい「好き」の記憶だなー。すっかり忘れていたけどドラマCDまで買ったんですよ!あとアニメイト行ってグッズも(笑)

なるしまゆりに思い入れがある人というのは結構多い気がします。大学で会った友人も一番好きな作家で、少年魔法士が完結した暁には飲もう!と当時から決めています。他の漫画も面白いのだけど、いかんせんファンタジー要素が強いのと、主人公が苦手なキャラ(天然で可愛いけど芯は鋼のように強い)のためか手元に残そうという気にならなかったのよね・・・。誤解を恐れずに云えば、昔から「漫画が上手い!」といった方ではないと思います。ただ、伝えたいこと描きたいことは明確にあって、グルグルしている印象です。あと、絵があんまり上達していない?そんなことはいいか。

こればっかりは作家に託すしかないことだけど、本当に完結だけを願っています。
なるしま先生、がんばってください。



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No title

私もこの作品の完結を望んでいる一人です。
主人公の自分探しの決着が、印象に残っています。
幸せな結末になるといいのですが。
この方の、プラネットラダーも、多次元や宇宙など同じ歴史を何度も繰り返すっていうのをテーマにしたヒロイックファンタジーで面白かったです。

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Author:yori
気がつけばいつもそばにBL.猫かぶってみても、結局たどりつくのはそこなのです。感想は基本的にすべてネタバレ注意です。拍手&コメントありがとうございます。拍手コメントは該当記事のコメ欄にてお返事いたします。リンクフリーですがご一報頂けると嬉しいです。

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