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「まるで、灼熱のキス」(鬼塚ツヤ子)

来月にかけて何かと出費がかさむ為購入量を控えている今日この頃。
しかし今日は久々のホモ友と池袋に繰り出し完全に挫折しました。
いつもは新刊書店中心にブラブラするのですが、ついフラッと同人屋さんに行ったのがいけなかった。草間さんの再録本やら、明治さんの成人本やらを見つけてしまいタガが外れました。反省です。

ホモ友なんてありがたくない名前で呼んでいるけど、知的で聡明で下品な彼女は私の心の師です。そんな彼女が最近携帯で小説を読みハマったと言いまして、それがこの『まるで、灼熱のキス。』でした。

boxer1.jpgboxer2.jpg
なにもかも平凡な木崎は、自分には「何かがたりない」と感じていた。そんな折り、取引先の相手で同階級のボクサー・柴賀にむりやり犯され、試合でも負けてしまう。「膝を折ったあの瞬間から、お前は俺のものなんだよ」と柴賀に宣告され、淫らな体の関係をつづける木崎だったが、その快楽に、激しさにしだいに溺れていき…。体は繋いでも、けっして唇だけは触れ合わせない、それが暗黙の契約。まるで、激しく燃え上がる二人の心を隠すかのように―。

私この話が大好きなんです!調子が出ない日は持ち歩いて電車の中で読むと元気が出ます(正しく腐っていると思います)。もしかしたらBL小説では一番好きかもしれない。だからといって自信を持ってオススメ出来るかというとそんなことない気もするのだけど・・・絶版本なので古本屋で見かけたら気に留めてみて下さい。ちなみにすっごいディスコミュニケーションな話な上にエロ満載です(笑)
改めて、この関係性にめちゃくちゃ萌える自分はMだと思います。

1巻始まって3ページで木崎は柴賀に押し倒されています。仮にもボクサーが男にヤられるなよ・・・なんてツッコミは野暮というもの。まあ、木崎は柴賀の視線に込められたセクシャルな意味に無意識でも気が付いていて、誘いに応じたというのが正しいのだけど。バンの中から始まり、本当に気がつけばこの二人は常にヤっています。それだけしかない関係なので当然といえば当然なんだけど、その「飢餓感」のようなものが凄まじくて、柴賀ほど飢えている攻めってなかなかお目にかかったことがない。そして、こんだけ喋らない攻めって見たことないぞ!?ってぐらい柴賀は言葉を発しない。私の記憶が確かなら、奴が1行以上喋ったのは続編の『いっそ、熱病のキス。』終盤に1度切り。普段口をついて出るのは「コロス」とか「テメェ」とかの不穏な言葉のみ。あと言葉攻め少々。そんな柴賀の無言の執着と暴力的なセックスに身も心もグズグズになっていくのが木崎なんだけど、本人がそれを完全に望んでいるんですよ。挿絵の門地さんが帯で言っているように「被虐的」すぎて大変悶えました。

主導権は圧倒的に柴賀にあるのに、実は柴賀の方が木崎に翻弄されている関係。
支配と被支配の逆転がたまらなくツボです。

この柴賀という男は虚無的で破壊衝動がある人殺し一歩手前のような人間なんだけど、思考を放棄していないんだよね。不幸な過去が原因で今の自分が在ること、闇を抱えていること、そして木崎だけをなぜか欲してしまう自分がいること、そんなことを語らずともきちんとわかっているような書き方をされているんですよ。だから、私は木崎よりも柴賀に救いをと思って読んでいたし、実際柴賀が木崎にキスをする場面は両方に感情移入してしまって倍々で嬉しかったです。

大団円的な結末は「熱病」まで待たないと感じられないかもしれないけど、私的には「灼熱」のラスト一文がとても好みです。想いが通じて抱き合った直後に、木崎は「いっそ今すぐ世界が終わればいいのに」と思うんです。これから始まる関係よりも、一瞬の幸福に酔って終末を願うドン詰り感がたまらないです。いやー、好きだ。

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