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「不思議は何で出来ているか」(高口里純)

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昇栄出版の石田は担当する怪奇小説家、逢沢田博から一通の手紙を言付けられる。宛名には「一の沢めのう」という名前だけ。住所を聞く石田に「場所はわからないが導かれる」と答える逢沢。―深いオルガズムは人としての愛のレベルを体験できる―そんな意味深な言葉を投げられ、困惑しながらもさまよう石田の前に「不思議屋」の看板が!?(一巻帯より)
「不思議屋の主人(めのう)」は、迷える霊たちに道を与える専門家。そのめのうが、亡者、石田との性行為に深い情を感じてしまい、彼自身の能力が弱まってしまった。弱っためのうに、悪鬼たちが容赦なく襲いかかる!!(二巻帯より)


先日の『美しい美しい美しい』に続いて高口作品2作目です。最近完結した、雑誌「Hug」連載の奇譚話。正直に云うと微妙によくわからない話なのですが、好きです。たぶん予定していたエピソードや設定の半分ぐらいで終わってしまったのではないかしら。後半はWeb連載で、ラスト80Pは書き下ろしだというし。もったいない、もったいないよー。

高口先生の描く男の人がすごく好きです。「色気」というか「色香」というか・・・とにかく凄まじい色っぽさだと思います。色っぽい話(耽美やBLが)なので、狙えば当然そのようなものは匂わせることは出来ると思うのだけど、登場人物から自然とダダ漏れてくる色っぽさがあります。
語り手だと思われた石田は自分が死んでいる事に気がつかず、夜な夜な手土産を持参して担当作家の元を訪ねている亡者だったわけで、えらい切ない雰囲気の話だと覚悟して読んだのですが・・・ちょっと未消化な感じで残念でした。めのうの正体(不思議な話を聞いて、不思議にまつわる「物」を処分することで生きている。不思議話を聞かないでいると老人になってしまう)もよくわからないうちに終わっていますし。二人の心の交流もまだ漂うばかりの薄い気配であまり描かれておらず、すごく期待をしていたのですが二巻の表紙はめのうと石田ですらありません。めのうの後ろの男は、もう一人の主要人物である盲目の指圧師壱春なのですが、もしかして当初は「めのうと石田」の物語ではなくて、「めのうと周囲の男達」の話にする予定だったとか?それにしてもちょっとしか描かれていないめのうと石田の関係が私はとても好きだったのだけどな。「ああ、これで終わりなの~?」というまた違う切なさがある作品です(ダメじゃん)。一応きちんと物語的には幕を引かれているので納得はしていますが。

全然ススメていないじゃないって感じなのですが、本当に妙に好きなのです。
大好きな城戸光子の『青猫屋』と同じ引出に入る感じといいますか・・・。
一から十まで事細かに説明してくれるエンタメテイストの作品よりも、ちょっと余白があるような話が好みだからかもしれません。引き続き高口作品に挑戦してみます。

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