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「この夜の果て」(毬谷まり)

昨日は朝から皮膚科のおじいちゃん先生(たぶん80代)に「ちゃんとしなさい」と怒られ、なんて心に響く怒りの言葉だとシュンッとなり、午後からはクレーム処理に追われ、とにかく「キュン」としたい「キュン」としたいと思って本棚を漁った結果がコレでした。

konoyoruno.jpg
元華族の家柄の和彰は、結婚して事務機器販売会社「オムラ」へ婿養子に入り、社長として仕事に励んでいた。しかし、会社でも家庭でも自分に求められているのは華族というブランドだけだと思い知らされる!そして、己の存在意義がわからなくなってしまった和彰は、我を失いなんと自らの手で自分の局部を切断…。そんな心身ともに傷ついた和彰に救いの手を差し伸べたのは、秘書の長瀬だった。退院後、長瀬の誘いで彼の家で同居することになった和彰。だが、傷が治っても、局部を切断したため、自慰も満足にできず性欲を持てあまし、苦しみ悶える。そしてそのことを長瀬に知られてしまい、不本意ながらも彼と肉体関係を結ぶことに―。秘書×社長のセンシティブラブ。


別に心臓が「キュン」となるのを求めたわけではないよ!
この話は私のツボが多くて意外にも「キュン」なのです。
今回ちょっとナニな発言が多いのでたたみます。



セ、センシティブってこういうことだっけ?少なくともこの話に似合う言葉ではないような気が・・・。
だいぶ前にお世話になっているブログ様で紹介されていて、即日買いに走った作品です。えーと、「局部切断」に惹かれた点は否定のしようがございません(笑)女である私にとっては痛みも感覚もまったくの他人事だからでしょうか。「自分で」という部分に追い詰められた人間の狂気を感じて悶えます(人でなしッポイですね)。木原さんの「COLD」でも攻めによる未遂がありましたけど、仮に本当に事に及んでいたとしても引かなかった自信があります。主人公の和彰の狂気はありとあらゆるストレスに追い詰められた結果の一時的なものであり、その行為を除いてはまとも過ぎる程まともな青年という点も、悲壮さと切なさが倍増して良かったです。

男根がいかに男の沽券(月並ですが股間に掛けてみました)に関わるかは、古今東西の一般文芸で嫌という程知っているつもりだし、何よりも「大きい」「太い」「長い」等々の主に攻めのイチモツへの形容の羅列を見れば、BL程男根主義(そんな言葉はないけど)な世界ってないよなーと思います。
余談ですけど、昔「大きいことはいいことだ」と叫ぶ製菓メーカーのCMがあったと知った時は「あー、下ネタか」とナチュラルに思った私は間違っているのでしょうか・・・。受けが攻めよりも「大きい」という描写はギャグを別にして見事に読んだことがありません。確かに何の脈絡もなく突然「受けの方が大きい」という描写が出てきたらポカーンとしてしまうでしょうね。「何のために?」と思うことは必至です。しかしゲイ設定ならまだしも、ノンケの受けが攻めのナニを「大きい」と喜ぶ描写は解せません。大変だよ?と冷静に突っ込んでしまいます。
話が飛びますが、以前に他所のブログ様か本で読んだか定かではないのですが、とても納得した記述を思い出しました。私は身分が下の者が攻める「下剋上」が好きで、なおかつ「年下攻」が好きなのですが、年下が攻めることについて「元気がある方が攻めるのは理に適っている」と断言していて、膝を打って納得した記憶があります。腰も丈夫、持続力もある、おお~確かに理に適っている!無理を通して道理を引っ込めた感があるのは見ぬふりで(笑)

話を戻します。自らの手で局部を切断した和彰の行動には、狂気じみているとはいえ「種馬として扱われる上に不能である」「血を呪っている」という二つの動機ゆえにやたら説得力があるんです。男でなくなってしまったことを彼が心底後悔するのが「性欲に苛まれているのに達せない」だったというのも、彼がどんだけ生殖行為自体を重荷に感じていたかが伝わってきてやるせないです。で、長瀬が和彰の自慰を助けるわけですよ!とにかく一番の萌が「他人の手による自慰」にある点は声を大にして主張したいと思います!恥ずかしいけど。何でか昔からこのシチュエーションが好きで好きで、恥ずかしついでに言えば本番一歩前の相互も大好きです。
しかーし、なんて素晴らしい状況なんだと以前読んだ時にうっとりしたのは、実はここまででした。

あの、この毬谷先生はかなり文体に癖がありまして、その癖がすごく、すごく、気になったのです。何というか・・・超絶的なテンションの高さが突然入るのですよ。「!」もすごく多い。性欲に苛まれまくった和彰が長瀬の手によって達する場面の描写です。
「なんという快感! いや、快感と呼ぶことすらはばかれるような、目のくらむほどの強烈な感覚! 息ができない! 目が見えない! 身体が爆発する!」
すみません、最後の「爆発する!」で爆笑しました。
日常の描写は割と静かなのに、この怒涛の描写。もうそれが可笑しくて・・・以前読んだ時はその後をきちんと読まなかったのです。しかし今回やっぱり「爆発する!」には吹き出しましたけどきちんと最後まで読みました。そしたら待っていたのは「昼ドラ的怒涛のすれ違い展開」でございました。いやー、面白かった。「華族」「血縁」「後継ぎ」「若手社長」などなど十分に昼ドラ的ではあったのですけど、ここまでわかりやすくお互いの気持ちを勘違いするかと!コメディ一歩手前のすれ違いっぷりでした。
そしてテンション高いは台詞がやたらと長いは微妙に可笑しいは、とにかく一気読みでした。
局部切断とはいってもそんなに痛い話ではないと思います。おススメです。

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うぅぅぅ・・・
こんばんは。やっぱりあらすじの時点で真っ青になりました・・・
しかし、主人公がその行動をとった理由を読んで納得もしました。
主人公の狂気性やらなにやらは私にも萌えですが、いかんせん局部切断シーンが・・・と、青ざめていました。
が、「!」の使用の突っ込みで、切断の恐怖もどこへやら、私も「爆発する!」で大爆笑しました。
本当におかしい!なんて面白い語彙を持った作家さんなんでしょうね!笑いが止まりません。


ところで、
>「大きいことはいいことだ」をナチュラルに下ネタだと思った
というところでも笑ってしまいました。
私も今日、ローカル番組で地域のオススメのお店を紹介!というトークで
「そこの店のママがとっても素敵な人でね。」と男性コメンテーターが言ったときに、ナチュラルにゲイバーのママを想像してました。(真相は、喫茶店のママらしい。)
腐女子フィルターは恐ろしいですね♪

ところで前の記事の掃除については、私はそこまで思いきれないので、憧れます。
150冊を処分・・・・すごいです!

私はストレス解消は台所掃除でしてます。壁やシンクやガス台を磨いていると、すっきりします。なので、部屋は片付かない…
yoriサマの記事は読んでいて楽しいです。



長くなりました・・・・失礼しました!

人が怖いというものをわざわざアップして、一体どんな嫌がらせだよ!?って感じですよね(笑)やっぱり読む人を相当選ぶ作品なのかもしれませんが、気が向いたら手を出してみてください。そして、異様にテンションの高い濡場に笑ってみてくださいませ。

腐女子フィルターかかります。日常生活でも変な言葉を使ってしまって困ります。「そこにディスク挿入してみて」とか。普通に「入れてみて」でいいじゃん!と一人で羞恥プレイ状態です(変態?)。
ああ、掃除や料理がストレス発散というのは私の理想です。もしそうだったらどんなに家が綺麗になっていることか・・・。水周りだけでもいいから、スイッチが入るようになるといいな。ムリかな。

一言お詫びをと思ってお邪魔したのに、逆に苦手な物を見せる羽目になってしまってスミマセン。楽しいだなんて、そんなそんな。ありがとうございました!
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Author:yori
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