スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「ノスタルジア」埜田香

nostalgia.jpg
不眠症の高校生・桧山は毎夜窓の外を見下ろし、夜の町に深い海のような孤独を見ていた。そんなある夜、やはり眠れずに彷徨していた同じ学校の矢鳴に声をかけられる。矢鳴の幼馴染みキューピーさんも加わって、不思議に心地よい日々が始まった。だが、矢鳴はある奇病に罹っていたのだ―羽が生えて四散する肉体。喪った掌の温度、嫌いすぎて触りたい関係―切実な痛みに満ちた、かけがえのない物語。

今市子先生が表紙で三浦しをんが解説で、このあらすじ、そして著者の年齢。
ニアBLだろうと思い、読みたいような読みたくないような感じで放置していたのをようやく読みました。これは、なんだろう?少なくとも表題作は私の予想は完全にとは言い切れないけど、外れたと思う。
ひたすらセンシティブな「青春」の痛みと喪失が描かれていて少々辟易したけど、著者の年齢を鑑みると(そういった考えはよくないと頭では理解しつつ)大した才能だと素直に思いました。綿谷りさの「蹴りたい背中」を読んだ時にも思ったけど、二十歳で「自我」を隠した小説が書けるというだけで私はスゴイと思う。思春期や青春期の延長にまだいるであろう時期に、著者自身の葛藤やらが表面的には見えない、しかもその年代の話を文字にすること。これがファンタジーやミステリーならまだわかるんだよ。でもこの話はファンタジー要素のある「奇病」を話の中心に据えているものの、やっぱり紛れもない「青春小説」に仕上がっているんだよね。そういった意味ではスゴイなと思いました。
が、面白いか?と聞かれれば否定します。
でも、読んだ事を記憶しておきたい本ではありました。

話はあらすじにある通りです。身体の一部が異常に痒くなる症状を発端に、やがて身体のいたる部分に白い羽が生えて、部位ごと飛び立ってしまう奇病。そして完全な消失がやってくる。桧山と矢鳴の出会いから、矢鳴の発症、消失までが非常に淡々とした様子で描かれています。
「青春」に限らず生きているということは、生身の人間を切り捨てて(忘れて)、思い出の中に留める行為の連続ですね。否、思い出にだって留まらない人たちは多い。それでも忘れられない記憶とともにある人はいる。有名な『トーマの心臓』の「人は二度死ぬという まず自己の死 そしてのち 友人に忘れ去られることの死」というモノローグを思い出しました。読んでみても損ではないと思います。



*雑記*
父の日にあわせて(本当は友人の帰省にあわせて)実家に帰ることにしました。さすがにこの時期手ぶらでは帰れないのでプレゼントの日本酒を購入。酒屋のお兄さん(30半ば)がカッコ良くて軽くときめきました。「美しいこと」の寛末を実物化したらあんな感じだわーとオタクくさいことを考えました。ん?寛末はカッコよくないですね。「日高先生の挿絵の」という前置きが入ります。
日本酒、昔はよく飲んだけど最近はビールのみだからな。あの酒屋に行くことは滅多にないと思うとちょっと残念だわー。
そしてそして誘惑に負けて「エロトジvol 2」を購入してしまいました。これは私的にゲイDVD目当てに「JUNE」を購入して以来のエロ本購入です(笑)小説のアンソロは何気に初買いだわ。思えば遠くにきたもんだー。付録のクリアファイルは噂に違わず衝撃的でした。美しいのですが、活用する以前の問題で当然の如く人の目に触れさせられないという。ヘアヌードで衝撃を受けるって、なんだか新鮮でした。だっていつも局部は漫画で見ているわけだし。大体パラ読みしましたが、これは!というエロはないような・・・。短編エロって難しいですね。人物二人の関係性をどこまで描けるかが勝負のようなところもありますし。だったら「獣耳」のように凌辱多めの方がエロいように思いました。すっごく腐った意見で恥ずかしいですが、集団痴漢ネタがあれば私的にはそれ一本で満足だったように感じます。

ああ、こんな文で今日の日記が終わりだなんて(笑)





コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yori

Author:yori
気がつけばいつもそばにBL

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。