「二十六年目の恋人」高尾理一

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「君の初めてを、私がもらうんだ」凡庸な社員の瑞貴は、実は25歳で『童貞』の絶滅危惧種。そんな瑞貴の想い人は、社長の日下部。憧れの日下部に、童貞だとバレてショックを受けるが、気づけば薄桃色の乳首を何故か弄られるハメに!!本当の快楽を知らない瑞貴の躰を征服せんと熱心に誘う日下部は、瑞貴の思いのほか淫らな躰にのめり込むが、イマイチ気持ちの相互理解が得られてないようで??そんなコミカルチェリーボーイラブ。

小説を読んで文字通り大爆笑したのは何年ぶりだろう。
通勤電車内で読み始めたのですが、間髪置かずに繰り出される笑いの爆弾に完敗しました。駅のホームで周りに人がいないのを確かめて一人声を出して笑った私は、かなり危ない人でしたとも。
これは、もうスッゴイです。どんだけスッゴイかって上手く伝えられないのがもどかしいですが、鉄板で「一読必笑」本であることは間違いないと思います!BL的萌えなんて吹っ飛ばして、ひたすら、ひたすら受けのバカ発言に笑い転げた(心象風景)1冊でございました。コメディ万歳!!

一体何回「童貞」って言えば気が済むのよ、この子は!?

途中でそんな突っ込みを真剣に入れてしまうぐらい受けの「童貞」単語連発に笑いましたし、豊か過ぎる「妄想力」から繰り出される驚愕の妄想に更に笑いましたし、26歳男子としてあるまじき「天然ボケ」炸裂発言にも更に更に笑いました!要するに、全編通して見事に笑いっぱなしだったのです。

あまりの可笑しさに、帰りに腐仲間のバイトちゃんに押しつけてしまったぐらいです(笑)。彼女は会う頻度でいえば今のところ一番身近な腐女子です。十代の頃にコミケで「壁(大手サークル)」だったというツワモノです。趣味と傾向がほぼ真逆なので(彼女は可愛い受け好きのツンデレ嫌い)普段はあまり商業作品の話をしないのですが、「とにかく読んでみて」と渡したところ、数日後「笑い過ぎて死ぬかと思いました」との返答が。御世辞なんかじゃありませんよ!本当にめちゃくちゃ笑えます。

普段からコメディやトンチキとはあまり縁がないので、こういった爆笑作品に出会うと何をどう説明すれば良いのかよくわからないのですが、好きな人に食事に誘われて「好きな食べ物は?」と聞かれて「ウィンナーです!」と元気よく答えるような26歳の話といいますか・・・とにかくぶっ飛んでいます。
大変無責任な発言ですが、落ち込んだ時に読むと多少は浮上するのではないでしょうか。そのぐらいの威力はあるように思いますよ、はい。


「童貞問題」は昔から私のツボです。その昔、学生の頃に伊集院光&みうらじゅん著の『D.T.』という丸々一冊「童貞本」を購入して、数度の引っ越しを経た現在も本棚の奥に大切に眠っています。童貞であることは、男にとってはそれはそれは重大な問題なんだわね~と、なぜか「ざまーみろ」的な感じで読んでいた当時の私の精神状態が不安ですが、それは置いても面白い一冊でした。あとは西炯子先生経由で知ったみうらじゅんの言葉で、「自慰が早くて初体験が遅い男はクリエイターに向いている」というものがあるのですが、男にとっていかにこの「妄想力」や「劣等感」「女体への欲望云々」がクリエイティブ(?)なパワーに転がるか伝わってくる素晴らしい言葉だなと思いましたね。実際はどうか知りませんが。
現実問題での「童貞」には、私は特に良いも悪いもないと思います。昔からそのような悩みを聞くにつけ、「男は風俗があるからいいじゃないか」と思っていた女でした。知り合いで「風俗は嫌だ」という男がいて「じゃあ、待つしかないじゃない」と至極当然の発言をして場を白けさせた記憶があります。なんだかんだで「卑屈」さに萎える女性は多いので、堂々としていれば良いと思います。無茶を言っていますか、すみません。
BL的な「童貞」はハッキリ言って好きです。少女漫画の影響なのか、オンリーワン主義な部分が私の中にも強くありますからね。受けの童貞は何歳までだって許せますし、攻めの童貞だって全然OK。そういえば瑞貴は「真の意味では、生涯童貞」という文に「なるほど!」と目から鱗でした。セックスはしても本来の使い方をされていないわけですからね、そういう考え方かと驚きました。最近読んだ『ナルシストの憂鬱』の攻めも30過ぎて童貞でしたね。でも全然気にならなかった。精神的にはいっそ「受け」だったからかな。BLの受け攻めは「挿入する側される側」という、現実の男女の役割に沿った分け方ですが、同じ男なんだからどちらが挿入してもされても本当はいいんじゃないかと思うことがたまにあります。「リバ」を推奨しているとも違うのですが・・・。「セックス」をしていることに変わりはないですから。よくわからないですね。とにかく、童貞の受けを優しく手ほどきする攻めの図も、童貞の攻めに乗っかる受けの図も大好きです。


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