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心に残る「青年漫画」

以前に青年漫画の私的ベスト作品は何だろう?と考えたことがあったのですが(ヒマ人)、1作品だけなんてとても決められない!そして「好き」な作品と「心に残る」作品はどこか別物だと思うんだ。たとえば少年漫画でいうと私は「幽白」や「るろうに剣心」を読んで育ったので文句なしに大好きだけど、今現在家にないし読み返したいとはあまり思わない。その反面そこまで熱烈な好きではなかった「レベルE」(富樫義博)はずっと持ち続けている(「レベルE」はちょと有り得ないぐらい面白いと思うけど)。少女漫画で一番強い好きを持ったのはたぶん「こどものおもちゃ」(小花美穂)だけど、それだって手元にはないし、本がボロボロになるぐらい読んだ「ちびまる子ちゃん」(さくらももこ)も同様だ。

もしかしたら、「面白い」は不変だけど「好き」は時間が経つにつれてある程度劣化するから、「冷めた」漫画というのは手元に置いておきたくないのかも。「面白いから好き」ではないのか?という脳内突っ込みは疲れるので無視しますよ。もちろん「面白くなくなった」漫画というのも山ほどありますけどね。私は長期連載物の見切りが異様に早いので、惰性で買い続けたりはあまりしないです。
旦那「あの新刊買った?」
私「もう買わないよ」
旦那「えっ、また!?」
私「気になるなら自分で買えば~」
旦那「そんなこと言って家にあれば読むくせに!」
上記は我が家の超日常会話です(笑)
私が1冊で終わるBLやレディコミが好きなのは「面白くなくなる」という残酷な現実に立ち会わなくて済むからかもしれませんね。何を大袈裟なって感じですけど、本当に。連載でも短編形式のものばかり好きですし、そういや「レベルE」は短編だ。

長い前置きになりましたが、栄えある「心に残る」青年漫画の第1位を発表したいと思います!!
いや、自分でも本当にコレなの?それは人としてどうなのよ・・・と迷いに迷ったのですが、やっぱりコレだと思うんだ。




himizu.jpg

「ヒミズ」古谷実 全4巻

この漫画の後にも先にもこんだけ絶望的な漫画を私は知らないです。
もうね、「絶望」の一言しか出てこない暗い暗い暗い漫画。でもその暗さが段々癖になっていくから不思議。逸脱してしまった人間がいかに精神の闇に呑まれていくかをリアルに描いていて、差し伸べられるいくつかの救済をことごとく無視して崩壊まで突き進む様は本当に凄い。主人公の住田少年は母親とともに貸しボート屋を営む貧困世帯の勤労少年。父親はたまに帰ってくれば金をせびる典型的なロクデナシ。それでも友人はいるし、「ふつう」の少年として彼はまだ大丈夫なはずだった。しかし母親が男と出て行き生活に困窮するようになったところから住田少年の転落が始まる。いきなり単刀直入に言いますが、様々な精神的負担の結果、彼は衝動的に(でも冷静に)父親を殴り殺してしまうんです。そしてそこから「オマケの人生」を生きることを決意する。「オマケの人生」のメインイベントを「悪人を殺すこと」に自分で定めて。
彼の闇を象徴するかのように画面に時折顔を出す「化け物」の不気味さといい、「まとも」と「まともじゃなさ」を行き来するモノローグといい、すべてが暗く圧倒的。気持ちが悪い変態男を描かせたら古谷漫画は随一だと思います。また、古谷漫画のパターンとして主人公の隣には何故か主人公に想いを寄せる美女がいるのですが、今作のヒロイン茶沢さんの存在も強烈でした。「悪人」を求めていない彼女が実は一番「悪人」と遭遇じているという理不尽さに加えて、住田君が心を許した浮浪者の男に暴行された事実を明かさない強靭さと母性すら感じる暖かさがあるからこそ、住田君の救済を私は祈ってしまったんですよね。
ラストは・・・覚悟をしていたとはいえ、正しく衝撃的でした。

それでも私はこの漫画をオススメしたいという気持ちがあるんです!だって、こんなに暗くて暗くて仕方がないのにそれも含めて面白いと思うんだもの。「心に残る」というのは結局そういうことなのかもしれませんね。何も保証は出来ませんが、気になったら是非読んでみてください。


余談ですが、私は勝手にギャク漫画を3パターンに分類しています。
「稲中」系、「マサルさん」系、「浦安」系と。具体的に言うと「自虐系」「不条理系」「下品(尾籠)系」でしょうかね。何の意味もないのですが、昔から「稲中」(古谷実)が好きだったなーと思い出したので。「聖☆おにいさん」「荒川」がそこまで好きじゃないのは「不条理」の匂いがするからかな。「浦安」系はすぐに思いつかないけど、「下ネタ」は許せても「尾籠ネタ」は昔からダメなので。「稲中」の系譜と考えている「上京アフロ」や「江古田ちゃん」が好きなのは「悲哀(ペーソス)」が共通しているからの気がします。いや、大して読書量の多くない人間が勝手に言っているだけなんですけどね。




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