「オレ以外立入禁止っ!」月夜野亮

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「息子を捜しに行く!」同じビルに働くサラリーマンとして再会して以来三年―。高校時代から憧れ続けていたサッカー部の先輩・三ヶ森に告白を拒絶され続けてきた織田は、挙句、思いもかけない言葉を聞かされてしまう。成り行き上、一緒に息子捜しを始めた織田だが、ふたりの前に現れた息子の虎治は高校生で、しかもその顔がなんと…!?織田の情欲の炎が、三ヶ森の肌を熱く灼く、年下攻ハードラブ。

月夜野亮といえば!私にとっては菅野彰のお友達のレストランクラッシャーでフランス旅行中スーツケースに蹴躓いて死にかけた博識で人望溢れる変な人!!なわけでして(「海馬が耳から駆けていく」菅野彰 全巻参照のこと)。そんな月夜野さんの小説を初めて手に取ったのですが、色々たまげました。
ギャ、ギャグなんだよね?何だろうこのコミカルギリギリなノリと支離滅裂というか文法丸無視の会話文は。いや、否定しているわけではなくて、面白い会話文を書かれる人なんだなとそればかり気になってしまったのですよ。勝手なイメージですが、なんとなく硬い文章を書くのかなと思っていたので。話の展開がどことなく「JUNE」な雰囲気を感じたのですが、私だけかな・・・。内省的で自虐的な無気力男が子供が居たという事実に舞い上がり一転して全てを息子に託そうとする飛躍っぷりに「JUNE」っぽさ感じたのですが、私は「JUNE」を一体何だと思っているのか。受けがすっごいダメな男で笑いましたが、見知らぬ女に13歳でレイプされて出来ていた息子だという展開に軽くのけぞりました。そしてそんな過去を受け止める攻めの徹底した献身っぷりに若干引きつつも、いざ成就してからの夜の変貌っぷりにこれまた驚きつつ納得しました。3年も粘ったとはいえ濃いにも程があるだろう!という濃厚さですよ。エロだけ別の小説みたい。まぁ、こういう変態は大好きですけどね。
実は息子がいた―というこの息子にはあるオチが付きますが、それも含めて色々オカシイ話でそれなりに楽しく読みました。「孫の顔が見たい」などと言う親のことやら自分の性癖のことやらで自暴自棄になっていた男には、「息子」は何が何でも大切にしたい「希望」だったのだろうと納得することにします。息子にとっても三ヶ森の存在は大きな希望になるようですしね。この息子君がちょっと物分かりの良すぎる良い子ちゃんだったので、もう少し動かしても楽しかったかなーなんて思いましたけどね。
少しモヤモヤしているのはやっぱり13歳の少年をレイプという題材の限りなくライトな扱われ方だろうか、あまりにデリケートなことを通りすがりに軽々しく喋る同級生か(些細な事だけど、実はこの場面が一番嫌だったのよ)。すべての登場人物に対して「それはちょっと・・・」とツッコミたくなる小説も珍しいかもしれない(笑)

そして山田ユギ先生の絵が動く動く。ユギさんの挿絵が私はあまり好きじゃないのですが、それは小説が喰われてしまう印象を受けるからなんだよね。悪いことではないけど、「コミカライズで読みたい!」と思うのが毎回というのはちょっと小説家さんが可哀想だ。しかしこの話には本当に合います。
微妙な感想になりましたが、最初に書いたように「月夜野亮」の小説を読んだ!という妙な達成感でいっぱいなので個人的には満足です。



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