スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「龍の初恋、Dr.の受諾」「龍の宿命、Dr.の運命」樹生かなめ

RD2.jpgRD1.jpg
「氷川諒一、俺の女房にします。これでいいですね」明和病院に勤める患者思いの内科医・氷川諒一は、ある日、幼い頃大事にしていた清和くんと思いがけない再会を果たす。ところが、小さくて可愛かったはずの清和はすっかり立派なヤクザになっていて!?今度こそ離れない!氷川は自分を避ける清和の下に乗り込むのだが…。ファン待望の再会編『Drは龍に乗る』が大幅加筆修正で登場。「龍の初恋、Dr.の受諾」
「俺は眞鍋組から離れない。先生は俺から逃げない」眞鍋組の金看板、橘高清和を恋人に持つ美貌の内科医・氷川諒一は、ひとつ大きな悩みがあった。それは自分の大切な可愛い清和くんがヤクザということだ。清和が組長になる日が近づいたとき、反対派から氷川を守るため、清和は彼を実家に預けるのだが。ファン待望の氷川の姐誕生&清和の組長就任編『Drは龍と立つ』が大幅加筆修正で登場。「龍の宿命、Dr.の運命」

熱烈なレビューに背中を押され、恐る恐るですが手を出してしまいました(A林さん、ありがとうございます!)「もう二度と離さない」で私を思考停止状態にした樹生さんの超有名作品。10巻に及ぶ人気長編小説ということで、続き物が苦手な私が果たしてどこまでついていけるか不安な部分もありますが、新装版として刊行された2冊はあっという間に読了しました。た、楽しかったけど、このシリーズの向かう所がまったく見えないというか(レビューで知ってはいるのですが)、既読のBLや所謂「ヤクザ物」とは一味も二味も違う印象を受けました。
というか現在の私の偽らない印象を正直に云うと、「ホームコメディ」が一番近いかもしれません。

まず何が驚いたかというと、受けと攻めが物語の前半も前半で「思慕→再会→成就」を速攻で済ませてしまったことでしょうか。「ホワイトハート」レーベルの色(ってよくわからないけど)を考えると奇妙なことではないのかもしれないですが、物語の「山場」を「恋愛」ではなく樹生さんは何処に設定したのかしら・・・と思っているうちに1巻目が終わってしまったという(笑)ヤクザ的な事件も起きなかったし、二人の「再会編」としては看板に偽りなしではあったけど。榎田さんの「眠る探偵」や鳩さんの「帝都」も同じレーベルから出ているけど、一応納得出来るような「山場」や「テーマ」がまず前面に出ていたと思うのですよね。うーん、覚悟はしていたけど色々な意味で面白い!と思いましたよ。
そして次に驚いたのは氷川の滅私盲愛もさることながら、攻めの清和の「無口」っぷりでした。この子、本当に本当に喋らない。「ああ」という相槌だけで延々と続く会話とかざらですよ。それを受け入れる氷川の以心伝心も凄い。阿吽の呼吸じゃなくてテレパシーレベルでの意思疎通です。A林さんも仰っていましたが、こんなに喋らない攻めってなかなかいないと思うわ。それを猫可愛がりする氷川の「無償の愛」も、ただただ「無償の愛」であるということのインパクト。清和への愛情が「男(恋人)」へ向けるものと「子供」へ向けるものが同じ強さで存在していることの強烈さ。氷川に「いい子だから」と言われて「・・・・・・」と黙るしかない清和―その一連のやり取りが段々癖になってくるから不思議だ。
そしてこの二人って、作中まったく別々の行動をしていることが多い。いや、違うな。なんと表現すればいいのかしら・・・共同作業がない?氷川は清和をヤクザの世界から足を洗わせたくて仕方がないのだけど、清和は端から聞く耳を持たない(云う通りには絶対に出来ないけど氷川の気持ちはよくわかっている)。この辺りの互いの一方通行ぶりってかなり独特な気がする。そう、清和の氷川に対する扱いは「先生は(女は)家で待ってろ」に終始徹底されているんだよね。普通BLだったら「二人が」関わることで物語が展開すると思うのだけど、1,2巻読了したところ、それがない。また本編は氷川視点で進むので清和側の展開が予測出来ない。だから2巻の「眞鍋の絆」を読んだ時は正直「えっ!?」となったのよね・・・。本編で清和に敵対していた組員が2人不審死を遂げる事件の清和視点話なのですが、いや、予想はしていたよ?していたけれど、まさか本当にその通りだとは・・・。「ホームコメディ」楽しいな♪と油断していた所に正体のよくわからないパンチをもらったといいますか。こんなことで驚いた私が変なのか?清和の仕事はあくまでヤクザなんだなーと遅まきながら実感いたしました。氷川視点の「可愛い」「いい子」な清和を無意識のうちに刷り込まれていたのかな・・・これが今回一番驚いたことです。エロ的な鬼畜ではないヤクザ、なんだか新鮮だわ。
まだまだ先は長いけど、読み進めて行きたいと思います!


*お知らせ*
日常雑記専用の日記を始めてみました。
かなり適当に好き勝手呟いています。興味がある方はリンクの「anemometer」からどぞ。

コメントの投稿

非公開コメント

こんにちは♪

「龍&Dr.」シリーズ、本当にビックリする内容とキャラとストーリー展開でしょ?…「こんなBL、読んだことない!」になりますよね。私なんて、3冊目か4冊目になってようやくつかめてきたとゆーか、「樹生さんが黒いカラスを白といったら、カラスは白なんだ」という気持ちになって初めて、消化が楽になりました。これもアリなんだな、と。逆に、「行間を読む」ことの大切さを思い知らされました。「どうしてこのキャラはこんなことする/話すのかな?」と考えて次を読む、というか。そして、「眞鍋組と氷川のズレっぷり」がシリーズの面白さのひとつでもあるのだな、とも気付きました。

>「真鍋の絆」を読んだ時は正直「えっ!?」
間違いなく、そうなると思います。

私も初読みだったのですが、「やっぱり清和くんはヤクザだったのね…その姿を本当に氷川に見せたくないのね」と思いました。共同作業や清和くんの仕事ぶりが描かれていないのは、清和くんは自分の夜叉ぶりを本気で氷川に見せたくない、だから樹生さんは徹底して描いていないんだな、と。でも読み手にはある程度わかったいたほうが嬉しいとゆーか、面白く感じるので、「眞鍋の絆」があるという感じ。どんなに清和くんが「激しい」と云われても、氷川の前では違うので、読者はこの短編を読まないとわからないですから。事実、私もこの短編を読んで驚きました。ちなみに2巻の冒頭、破門の話で清和くんが見せた激しさにも驚きました。

>エロ的で鬼畜ではないヤクザ
そうなんですよー。奈良さんが絵付けされてるもんだから、余計にみんなシリーズの内容やキャラを誤解しているという…。知らない人は、みんな清和くんを「イッヒッヒ~♪」な鬼畜エロヤクザ、氷川も「あ~れ~そんな無体な~」と思っているんです。清和くんはBLでよく見かけるエロ的で鬼畜なヤクザではないです。でもやっぱりヤクザには間違いない。

「ハラハラバランス」「水切り石」という意味が、たぶんこの2冊でおわかりいただけたかと思います。そして次第に、「ああ、このキャラならたしかにそう云うだろうな」と、キャラがつかめるようになってきます(絶対!)。頑張って下さーい!

こんばんは!

>秋林さん

コメントありがとうございます!せっかく頂いたのにお返事が遅れてしまってすみません!

3巻も無事読了し続きが気になって仕方ありません!しかし近隣の書店にはシリーズ自体扱っていないという(涙)もうすぐ休みなので遠征して全巻ゲットしたいと思います!
本当に何と表現すれば良いのかわからない面白さがありますね。二人の関係はBL的な萌えでは正直ないのですが、氷川の「可愛い」に閉口する清和というお決まりのパターンが待ち遠しくなるから不思議です。フェードアウトする描かれ方もまた良しというか、読み進めるうちに「BL」という括りではない話の気がしてきました。
そしてにわか読者の私がこんなことを言うのもアレですが、樹生さんは基本的に小説が上手な方なのだなと思いました。台詞と状況描写と心理描写の配分が丁度良いといいますか、どこに転がるかわからないストーリー展開なのに(だからこそ?)頁をめくる手を止められない。ぐいぐい読ませる力がありますね!って私が樹生作品にハマりかけているだけかもしれません(笑)間違いなく他の作品にも手を出してしまいそうです。

2巻の展開には驚いてよいのですよね!?私だけかと思ってドキドキしました。が、まだ慣れていない私は3巻でも同じ轍を踏みました。「コメディ楽しいな♪」となっていた所にあの展開ですもの。「えぇっ!?」となるのは当然ですよね~。秋林さんも仰っていましたが、眞鍋ビルの防音っぷりに笑わせてもらいました。清和ほどしっかり「ヤクザ」をしているBLヤクザというのは他に思いつきません。私の読書歴が浅い為かもしれませんが、「受け」に対してではない「鬼畜さ」をこれ程描かれる(全貌は見えませんが)作品は本当に珍しいと思います。「聖黒」の練が思い浮かびましたが、彼の鬼畜さとはまた向かうベクトルが違いますものね。英田さんや沙野さんのヤクザよりも清和が「修羅」を背負っている感じがするのは、氷川という「知られたくない人」の存在があるからなのですよね。氷川の無償の愛も、清和の「先生しか抱かない」という誓いも、どこに向かうかわからない話の中で唯一不変のことだという強い描かれ方が「龍&Dr」を魅力的にしているのだな~と思いました。

最後に、各巻読了後に秋林さん宅に再びお邪魔しているのですがやっぱり素晴らしいです。過剰なネタバレをせずに人物と状況を説明していて、読むたびに「うんうん」と頷くことしきりです。「龍&Dr」もですが、秋林さんに出会えて本当に良かったです~。
長々とお返事してしまってすみませんでした。また遊びに来て下さいね!

プロフィール

yori

Author:yori
気がつけばいつもそばにBL

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。