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「丸角屋の嫁とり」山中ヒコ

あまりに多くの本を一度に消化すると、上手に咀嚼できません。出来なかった結果、なんだか微妙な感想を山中ヒコさんの本に書いてしまったと思いモヤモヤし、寝る前に「初恋の70%は」を読み返したら大変面白かったので「丸角屋の嫁とり」の感想を一旦削除しました。ヒコさんの「間」や「行間」を私が一読して理解出来ない(萌えられない)だけで、読み返す程に味の出る作家さんですね。甘いようで甘すぎない、絶妙な感覚をお持ちの人だと改めて思いました。じゃあ私は懲りずに何を書こうとしているのかって、「嫁とり」に感じてしまった微妙な心境についてなんですね。
以下、表紙とあらすじです。
msrusumiya.jpg
武家の庶子である鈴は、本妻の目を恐れ男の身で女として育てられた。美しく成長した鈴はある日、町でならず者に絡まれたところを町人の新三郎に助けられる。以来、男というものへの憧れを育て始める鈴。だが父から借財のカタに嫁入りを命じられ・・・?表題シリーズほか、年下攻めリーマンシリーズ「新しい武器」を収録。

そもそも私は「花嫁物」の何たるか(定義?)を知らないので、不勉強な奴が勝手に云っていることだと笑ってやって下さい、スミマセン。思えば「花嫁物」というジャンルには「奥さまは18歳!」(ひちわゆか)の他に手を出したことがありません。BL界で敬遠されがちな2大ジャンルとして「花嫁」と「アラブ」があるような気がするのですがどうでしょう。私が花嫁物を手に取らない理由というのは色々あるのですが、身も蓋もない云い方をすれば「花嫁=結婚」に何らかの夢やロマンを託すような設定そのものが受け付けない。「受け」が「女性」の役割(家事)を自然としていることに不自然さを感じるというのもあるし、何も男が花嫁だとか奥さんだとか呼ばれなくてもいいじゃない・・・と至極真っ当な気持ちになってしまうのですよね。おかしな話です・・・だって私は「養子縁組」とか「ずっと一緒にいようね」的な永遠を匂わせる口約束は大好きなんですよ。でも「花嫁」と聞くとガクッと力が抜けてしまう。それだけ破壊的な威力がある言葉だと思います。もちろん私が知らないだけで、様々なタイプの花嫁物があるのは想像に難くないのですが、とりあえずのイメージとしてはそんな感じです。
でも、「丸角屋の嫁とり」で気になったことは上に書いたようなことだけではないのです。
鈴はムリヤリ女の子として育てられた子なわけで、その内には幼いころから「男」への憧れがあった。幼馴染の少年への嫉妬や、新三郎に助けられた後に自分の細腕を見やる場面なんて特に切実に鈴の葛藤が感じられました。そんな子が、果たして新三郎に「愛されること」と「自分らしく生きること」を両立させられるのだろうか。「男として生きたい」と望む鈴が「女のように愛されること」に耐えられるのだろうか。この話、新三郎から鈴への想いは力いっぱい感じたのですが、鈴から新三郎への恋情というのが、実はあまり感じられなかったのです。でもそれは色々鈍い私の感情が上手く接続していない為な気もしたのですが、考え出したら止まらなくなったので吐き出してみました。それにしても「性別」を「親」から押し付けられた鈴が不憫でならなかったよ。もっとウジウジしている子だったら大して気にしなかったかもしれないけど、鈴は少し捻くれつつも凛としたカッコイイ子だったので、余計に考えてしまったんだ。男として生きながら新三郎と添い遂げる―鈴が苦しむことなく自然にそう流れてくれるといいなと真剣に思いました。ああ、本当に微妙な感想で申し訳ないです。

同時収録の「新しい武器」の方が好きでしたね。「言葉(単語)」に弱い私はタイトルでやられてしまった。真面目な先輩(受け)とヘタレ気味な後輩(攻め)のリーマン物です。彼(先輩)が手に入れた「新しい武器」とは「自分を傷付けることが出来る他者」のことだろうか。人は自分によっても他人によって傷付けられる弱い生き物だけど、その武器は使いようによっては「自分を守る武器」にもなるのよね。第三者視点で描かれる「吉野が二人の関係に気づいた日の話」も面白かった!「初恋の70%は」収録の「恋と恋の間」も同様の手法が素晴らしかったけど、ヒコさんのこの描き方は良いですね。吉野も幸せになれるといいな。
書きなおしたものの更に微妙な感想になってしまった気がしなくもないのですが、今後も買い続ける作家さんです!最後にナンですが、私ヒコさんのいたしている場面がかなりツボです。可愛い!

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鈴様、萌え~!!

ついに手に入れて読ませていただきました!
わたしは「丸角屋」が一番好きでした!
コミック一冊「丸角屋」でもいいくらいに!
とにかく鈴様ツボです!
あのお姫様口調でしかられたら、ちょっとクラってきます(笑)
そしてなにより鈴様が涙流しながら喘ぐところ、最高です!!

「花色」と比べると、同じ女として育てられた少年の話しでも、鈴様はとってもしっかり生きていると思います。
魅力的です。特にちび鈴様かわいい~~!!

鈴様は新三郎に一目惚れだったんだと思いますよ~。
初めて見た「男」だったわけですから。
その新三郎に初夜の床で「男だろうが女だろうが……」なんて言われて迫られたら、こりゃもうオチるでしょう。
自分の存在を認めてくれる人間を見つけることが出来たんですからね~。(うばやと、荘太以外で)

山中さんってすっごくセンスの良い作家さんですね~!
「70%」も今オークションでおとしたところです。
たのしみですわぁ~。

「百日の薔薇」読みました。
こっちのほうがよくわからなかったなあ~。
難しいです。
yoriさんのレビュー読み返してもう一度読んでみよう。

うぅ~

>cochiさん

こんばんは!

わーい、好きになってもらえて嬉しいです。
最近小説感想が増えてきたのでcochiさんのお役に立ててないかもと心配していたのですよ(笑)
しかし、「百日の薔薇」じゃなくて「丸角屋」なのですね~。

うっ、そ、そうなんですよね。鈴は一目惚れだったのですよね・・・。
感想にも書いた通り、私はたぶん山中ヒコさんとの相性があまり良くないのだと思います(好きじゃないって意味ではなく)。「初恋」も「王子と小鳥」も実は一読しただけでは「?」って感じだったのですよ。ヒコさんの漫画はどれも「その先が読みたいのに!!」って印象です。「丸角屋」は後一歩、後少し描いてくれれば絶賛した、かも。私こそもう一度読み返してみまーす。
「王子と小鳥」はアラブですが、偏見抜きで是非読んでみて下さい!きっと好きになると思いますよ!

がーん、「百日の薔薇」自信あったのに~。
でもでも私も再読でハマりましたからね!その先にはドラマCDとイベントが待ち構えていますよ!(笑)


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