スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「百日の薔薇」稲荷屋房之介

hyakujitunobara.jpghyakujitunobara2.jpg
敵国の軍人同士でありながら主従の契りで結ばれているふたり。一国の命運を担う気高く美しい指揮官、タキ・レイゼン。彼に忠誠を誓う騎士であり気性の荒さから『狂犬』と呼ばれるクラウス。だが、ふたりを見る周囲の目はさまざまな危惧や心配から冷ややかだった。純粋に想いあいながらも戦況の激しさに伴い過酷になる恋の行方は―!?(1巻)
神代から続く辰華の一族・レイゼン家に生まれ二万の兵を率いる美しき指揮官・タキと元は敵国の軍人でありながら国を捨て彼の騎士となったクラウス。だが、クラウスの気性の荒さと謎の多い行動にタキの側近たちは危惧をつのらせていた。ふたりはすれ違う想いに翻弄され傷つきながらも共にあり続けることを強く願うのだった。そんな折、同盟国エウロテの不審な動きが明らかになる。様々な思惑と陰謀が渦巻く中、タキの下した決断とは!?(2巻)


ああ、なんて表現すれば良いの?
やっぱりここは直球に萌死ぬだろうか。

本当に本当に今更ですが、「百日の薔薇」にハマりました。

ああ、すごく良い。ビックリするぐらい良い。どうして手放してしまったのだろう、数年前の私。きっと以前は難解な世界観にギブアップしてしまったのだと思う。しかし改めて読んだら、回収されていない伏線は山ほどあるものの、別に難しいことは何も云ってないよ!やはり本は寝かせてみるものだなと。
何もかもが所謂「萌え」につながる。世界観、キャラクター、言葉の端々、あらゆる舞台装置が著者の萌えであると同時に、読んだ側から私の萌えに即時に変換される。1頁、1コマ、眺めれば眺めるだけ「これも萌えだ」という仕掛けに気が付く。すごい力量だと思う。最新刊の「ザイオンの小枝」を読んだ時には登場人物の葛藤は遠く感じたのだが、「百日の薔薇」のタキもクラウスもなんて魅力的に描かれていることか。確かに互いを想い合っていながら、身体を繋げていながら、通じあう「言葉」で語ることの出来ない愛が切なすぎる。握られた手、指の動き、絡み合う視線、そのすべてが壮絶な色気を放っている。ホント今更ですけど、凄い漫画だ。

タキは領の民にとって「現人神」のような存在なのですね。清廉潔白、穢されてはいけない唯一無二の存在。そんなタキがクラウスに抱かれることは穢されることと同意義で、あってはならないことなのです。お互いが持つ感情に違いは無いはずなのに、表現手段の相違から理解をし合うことが出来ないような関係でもある二人。タキが身体を繋げる行為によってどれだけの傷(心身ともに)を負うかクラウスには想像出来なかった一方で、タキが身体を繋げることによって傷付くという事実そのものがクラウスにとってはどれだけ傷付くことか、タキにも想像出来ない。でも、二人は古からの「運命」で結ばれている(この辺りはまだ明かされていませんが)。
「狂犬」「ライカンスロープ(獣人)」といった二つ名で呼ばれるクラウスは破滅願望があるような危険な男ですが、タキへの忠誠は決して揺らがずに命すら簡単に投げ出してしまいそうに見える。「運命」はクラウスの一族の「血」に関係がありそうですが、その想いは宿命的な絆を匂わせてクラクラします。
彼らの出会いは時系列的に少しややこしいのですが、幼年期に式典の最中にあったタキに、偶然国に招待されていたクラウスは出会うのですね。その時二人が感じた「運命」が数年後二人を再会させることになるのです。元々はタキの「監視役」として学友のふりをしていたクラウスですが、昔の想いが消えることはなかったどころか、狂気じみた強さでタキを求めるようになるのです。でもその気持ちと強引な行動を根底で支えているのは、得体のしれない「運命」だけではないのですね。まだタキの国の言葉が理解出来ないクラウスに、戦争が激しくなり留学先から国外退去を云い渡されたタキが自国の言葉で呟くのです。「お前と この空の向こう どこまでも行けたらよいのに」と。この言葉があるから、クラウスはタキの側に居ようとし続けるのだと思います。タキの気持ちが自分の激情とそう変わらないことを、クラウスは知っているのだよね。そしてそれを誇りに思っているんだ。
そしてタキが、タキが・・・有り得ないぐらい可愛いの。定められた運命とは云え、国民に崇拝される姿は心から国民の幸せを望むタキだからこそ。目に涙を溜めて堪える姿とか反則です、マジで。戦いに身を投じるタキを上官が「さぞかし美しくて、鮮烈で 気高く 狂暴で 危ういのだろうよ」と表するのですが、2巻でクラウスを倒されたと思ったタキの闘いぶりはまさの「狂気」そのもの。自分の身分を常に考えなくてはいけないタキがクラウスと接する時にだけ様々な表情と感情を見せるのです。それがなんというか、本当に愛しい。そして抱かれるタキの色気といったら本当に壮絶。稲荷屋さんの漫画ってどうしてこんなに色っぽいのかしら。絵が上手いのは当然のこと、その線の太さも特徴的だと思う。青年漫画っぽい雰囲気を感じますって、それは内容がアレだからか。
ストーリーはまだまだ中盤といったところです。二人の行方はイコール「戦局」次第という、本格的な戦争大河ロマン。でもその戦争描写がまた面白いんだ。戦争という舞台が萌えの為の装置で終わらない巧さがあるのですね。おまけの「肉球編」も素晴らしいし、今更だけど(しつこい)読めて良かった!!
余談ですが初めて「AQUA」を手に取りました。掲載作にも作家にも見事に馴染みがない!残念ながら今月号には「百日の薔薇」は載っていなかったのですが、連載が続いていることを確認出来ただけでも嬉しかったです。


さて、稲荷屋さんもイベント活動が活発な作家さん。
2,3日色々考えた末、とりあえず10年ぶりにアニメイトへ足を運び「J庭」のパンフレットを購入してきました。ドラマCDも目的だったのですが、こちらは売っていなかった。でも絶対に手に入れる!
日々萌えてはいるけれど、こんなに強い衝動を持ったのは久しぶりな気がします。色々考えたというのは、まぁ、仕事や旦那の目(下手に同人誌の値段を知っているので)なんですけど、どーにでもなるさ。この機会を逃したらイベントに足を運ぶことはなさそうだもの。腐女子たるもの1度ぐらいはお祭りに参戦してみようじゃないか!ということで、迷っていたことが嘘のようにあっさり「J庭」一般参加を決めました。ドキドキするー。

コメントの投稿

非公開コメント

がちょーん…!

↑ショックの音です…。
ショックというかびっくりなんですけれど、yori様はアニメイトには通われないんですね…!
そいえばずっとお話させていただくのは、三省堂さんのことでした笑
5日と間をおかずに通っている身なので(むしろお前のそれどうなんだ)ちょっとしたカルチャーショックでした…!

J庭参加なさるんですね!
私も今年は特に…特に!参加したかったのですが行けないのですorz
お体・お心ともにお気をつけて楽しんできてください~☆

こんばんは!

>いぶさん

コメントありがとうございます!
そうなのですよ、久々のアニメイトはちょっと緊張しました(笑)
腐女子のくせにアニメと声優と限定版にノータッチなものでこんなことに・・・。10年ちょい前はそれこそエヴァが放映されていた頃で、私もそれなりにハマったので足を運んでいました。

J庭、今は不景気で仕事も忙しくないので(ダメじゃん)この機会に行ってみることにしました!サークルチェックをしたものの、一人でどうやって回るんだよ!?というラインナップに困惑しています。不慣れでテンパりそうですがやるからには気合いを入れて頑張ります!

>T様へ

こんにちは!
拍手&コメントありがとうございます!

かなり前の感想記事だったので拍手を頂いた機会に読み返してみたのですが、我ながらスゴイなと(笑)
いかに「百日」には力があったか、久々に熱を思い出しました(もちろん今も好きですよ!)
ドラマCDには手を出されましたか?なかなかハードルが高いかもしれませんが、こちらも本当に素晴らしかったですよ~。あっ、さすがにアニメには手を出してはいないのですが・・・。
連載はゆっくりですが3巻に会える日を心待ちにしましょうね!

ではでは、また遊びに来てくださいませ~。

すっかり薔薇萌え・・・

yoriさん、お返事ありがとうございます。
わたしのコメントが改めて読むきっかけになってうれしいです。
よい作品というのは、何回読んでも、どんなに間をおいて読んでも、新たな発見や感動がありますよね?
yoriさんがおっしゃっていたように、「寝かせる」のも良いですが、このほどやっと本編が進行し始めましたので、そろそろ3巻が・・・という声も上がってきております。
が、本誌本編だけでは、まだまだページ数が足りないのでは・・・と。(泣)
本誌で本編が休載してる間に、番外編が連載しておりましたが、(クラウスとタキが再会した軍校での話)それも、伏線張りまくりのしかも、すごく気になる終わり方をしたまま頓挫しております。
タキが演習中に何者かに殴られて・・・そのまま放置?  
・・・って。 アクア、よく許してるな~と。
しかも、やっと3部かと思ったら、1話だけで、また放置・・・
やっっっっと再開して、3部2話目が先月です・・・。
はやくまとめて読みたいです。
でも、その間の欲求不満は You tube で解消してます。
じつはOVAも買いましたが、ほとんどYou tube で見ています。本編や番外編なども外国語でですがアップされてますが、ごらんになりました? 
クラウスとタキの軍校宿舎での初夜とか、クラウスを騎士として領地へ連れて行く途中の、国境を越える前の列車の中での○○は、すっごくきれいで切なくて・・・(涙;;;)
なかなか本編進まないな~と思ったら、同人誌で本誌に描けない煩悩を昇華してらっしゃったみたいで(肉球も量産してるとか!)・・・仕方なく、わたしも初めて同人誌なるものを注文しました。早く来ないかな~

>ちびねこさんへ

またまたコメントありがとうございます!

なんと、本編始動ですか!?
私がハマった頃には「肉球編」すら掲載がない状態だったというのに(泣)、ちびねこさんの願いが届いたのかも!
看板作家様なので編集側としても大目に見ているのかもしれませんが、連載作品を中座させるのは本当にやめて欲しいですよね。いや、まぁ、私の好きな作家さんには多いのですが・・・。
ともかく連載再会はめでたい話です。今度雑誌チェックしてみますね!情報ありがとうございます~

OVAの動画少しだけですが見たことあります!普段アニメを見ない人間なもので、ちょっと尻込みしてしまいまして、肝心のシーンは見ていないですね(笑)今更だけど探してみようかな。

同人誌!!買いにイベントまで行きましたよ。
感想にも書きましたが「百日の薔薇」のおかげで記念すべき初イベント参加になったのでした。
稲荷屋さんスペースの行列の長さは随一ということで大変に有名です。そして本当に長い行列でした・・・。一応買えるだけ買ってきたのですが、どれもこれも素晴らしかったですよ~!
ちびねこさんも早く読めますように!

余談ですが「百日の薔薇」ではない稲荷屋さんの「ザイオンの小枝」というおじ様が受ける漫画も大好きです(笑)

ではでは。

「ザイオン」もよかった。

お返事ありがとうございます!
「ザイオンの小枝」も読みましたよ。
最初、「え”っ!」っと思いましたが、うしろの肉球編見て、「愛」を感じたのでもう一度読み直したら、大丈夫でした。
やはり;;腸内○○がハードル高かったです・・・。
でも、稲荷家さんのそういう二面性って面白いですよね?
商業誌での本編のセリフの静寂さは秀逸で大人なんですが、別の煩悩を肉球で発散してくださるおかげで、こちらは二度楽しめるようです。
しかも、本心を言葉で語れない主人公たちの本音が見えるので、ただのお遊びじゃなくて本編の作品理解にも繋がるという・・・こんな手法の作家は初めてです。
でも、昨今の漫画はTBSドラマのようにあまりにベラベラとしゃべりすぎるので、こういう大人の作品はある意味オアシスです。
同人誌では、もっと弾けてるらしいですが、そこでも謎解き(謎増やし?)キーワードを織り込んでらっしゃるようなので、気になって仕方ありません。

OVAはとてもよい出来だったので、早く2巻の分も作って欲しいです。
タキが、クラウスを撃ったベルクートに切り掛かる様は秀逸でした。拳銃に食い込む刀剣って・・・タキさま切れすぎ。 あれを動画で見てみたいです。
あと、衝撃のマウス・ツー・マウスもね。
稲荷家さんの画力の魅力って、髪とか筋肉とか、指先とか、目力とか・・・いろいろありますが、わたしが一番衝撃的だったのは、汗とか涙とか・・・の雫(滴?)の描き方です。タキの涙もきれいだけど、わたし、唾液が糸を引く様があんなにきれいだと感じたのは初めてです。 しかも、生きてる。というか、あのわずかな線がすごい存在感で物語ってるんですよ。これはすごい才能だと思います。なんか、うまく説明できませんけど、感動しました。

あ、また語りすぎてしまう・・・
また情報あったらお知らせに来ます。

>ちびねこさんへ

三度のご来訪ありがとうございます(笑)

「ザイオン」もお好きでしたか!それは良かった!(ススメておいてちょっと不安だったので)
あれは特に「肉球編」がないと辛いですよね。
私も腸内〇〇は最初驚きましたが、同人誌でもっと過激なものがあったので大丈夫でした。…ご存知かな?咄嗟に題が出てこないのが申し訳ないのですが、攻めが性〇切除されるという衝撃的な話でした。←これも大好き(笑)

稲荷屋さんの遊び心って他にあまり類を見ない感じだと思うのです。読者が求めているからというのもあるのでしょうが、自分が描きたいものを描いている。その設定、関係性がご本人にとっての「萌え」だから、そこに妥協は一切しないんだー!!という強い意志を感じます。それで本編とおまけ編が同じように面白いのだから、素晴らしいですね♪

うんうん、線がエロいですよね(身も蓋もない)
もっと過激なBL漫画はいっぱいあるけど、滴るような色気を人物が放っている。
仰るように、あれは凄い才能だと思います。

こちらこそ長々と失礼しました!
ではではまた~
プロフィール

yori

Author:yori
気がつけばいつもそばにBL

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。