麗人9月号

麗人 2010年 09月号 [雑誌]麗人 2010年 09月号 [雑誌]
(2010/08/09)
不明

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創刊15周年!記念特大号!と銘打たれた今月号の麗人。小冊子付き。
15周年か~と何気なく逆算してみて驚いた。私が地元の本屋で「何これ!?」とあまりに異質なオーラを放つこの雑誌(今はまったく平気ですが)と出会ったのは、まさに創刊当時のことなのだ。考えてみれば記念すべき初購入BL漫画も麗人レーベルの『懺悔』(初田しう子)だったし、ちょっと感慨深くなってしまった。定期的に購入するようになってからは10年近くが経つのだけど、執筆陣によっては買わない号もあったりとマチマチだった。
今回は先日書いたように たうみまゆさんが掲載されているので迷わず購入。その他の目当てとしては、明治さん(カンちゃん達の話だとわかっていたので今回は期待的にそこまで高くなかった…)、国枝さん、西田さんといったところかな。
麗人を買い続けているのは基本的に読み切りがメインだからというのも大きな理由。
しかし今回は面白いと思ったものが軒並みシリーズや“後篇”で、ちょっと歯がゆい思いをした。
以下、印象に残ったものを手短に感想です。

「カラスの名前」たうみまゆ
時代物長編。線の感じが少し変わったかな?輪郭が太くなって、フラワー系の少女漫画っぽくなっている。
早逝した兄とその恋人と弟(主人公)の話。人が死ぬ話は悲しくて当たり前なのだけど、不覚にも泣いてしまった。恋人達がどれだけ愛し合ったかを確認する傍観者の話なのだけど、淡々とした筆運びが冴えている。何回も書いてしつこいけど、本当に上手い。カラーの夕日に映える黒も綺麗。たうみさんにしては、濡場があるのも嬉しかった。文句なしにベスト。

「あたらしい癖」明治カナ子
お客さんの発言が原因で、修にある癖が出来てしまう話。相変わらずのカンちゃんと修の様子が描かれてホコッとさせる。私はもちろんこの二人が大好きだし愛おしいと思っている。でも、彼らは作者である明治さんにとても愛されているキャラなのだ。その愛情の配分が、読者である私をちょっとだけ遠い気持ちにさせるのかもしれないな。

「枷、あるいは束縛」国枝彩香
一捻り二捻りある監禁物。面白いのだけどオチの既視感が拭えないのがちょっと残念。シリアス展開よりもコメディバージョンが読みたかったな!国枝さんが描くには珍しいタイプの年上男だと思う。そこまでさせるだけの魅力を年下男に感じることが出来なかったので、やはり続編でコメディに転じて欲しい。希望。

「-20℃の愛情」西田東
久しぶりに読んだ西田さんは相変わらずの西田さんでした♪
脇役の手のぬき方とかギャグのセンスとか、ええ、ホント相変わらずで嬉しい限り。
受けの撫肩は意識してのことかしら?新しい色気が出ていて良いと思います。

「えつわんっ!!」鬼嶋兵伍
デビュー作から数作は好きだったものの、最近は著者と自分の萌えに大きな隔たりを感じて手が出ていなかった作家さん。
ところで話はそれるが、やはりというか覚悟はしていたが、大阪府有害指定図書の件を受けて全体的にエロも局部も抑えめな今号だった(たぶん)。偶然かもしれないが楽しみにしている深井結己さんの「ゲイビ紹介」がなかったのにも影響を感じる。
そんな中で一番ノリノリだったのが鬼嶋さんだ。ゲイのカップルが観客の前でラブラブ度を競って、観客のアレの量(単位はml♪)で勝敗を決める番組という設定。アホエロなのだけど楽しく読んでしまった!満足!

<以下は続きものやシリーズで気になった作品>

「六月のヘンゲンさん」高緒拾
雑誌で数作読んでいたが、絵柄があまり得意ではないので気にしていなかった作家さん。
以前はゲイゲイしい絵柄に過激な内容といったイメージだったのだが、今回の作品を読んで印象が変わった。
今作は美大の学生寮を舞台にしたシリーズで、前作の前編だけを読んだ記憶がある。これは単行本になったら絶対買う!上手く云えないのだが、漂う空気がとても好きだ。エキセントリックな美大の男の子もイイ感じ。なによりタイトルが魅力的だ。なになにヘンゲンさんって?と気になってしまう。

「泥船」猫田リコ
猫田さんは初期から中期あたりまで追いかけていた作家さん。独特の間合いとセンスは量産されると食傷気味になってしまうのだけど、久々に読んだら面白かった。残念ながら“後編”だったのだが、あらすじを読んだら気になってしまったので単行本収録されたら買う!猫田さんはテンポが良いコメディ風の作品よりも、とことん暗くドンヨリした作品が好き。黒と白のコントラストは変わらずで、長く貫いているものがある方はそれだけで素敵だと改めて思った。

「Morning Glory」深井結己
最新作『ぎこちないけど愛だろう』に収録されている「正直スイッチ」の政治家先生と秘書の過去話。私はこの二人が大好きなので再会出来たのが嬉しい。間にもう一作品挟むようなので、単行本収録の際にチェックしよう♪

これだけ書いたら逆に書かなかった作品に申し訳ないような気がしてきた(笑)
が、まぁ気にせずいきます。

ふろく小冊子「memorial booklet」
150ページ超!レギュラー作家総勢39名がオール描き下ろしで勢揃い!!
その名の通りの豪華な小冊子。豪華過ぎて細かく書く気力はないのだが、よく知った作品の番外が多くて嬉しかった。!ユギさん、井上佐藤さんが特に印象に残るかな。井上さんは『オオカミの血族』の二作品がコラボしていて超面白い!麗人レーベルが好きな人なら買って絶対に損はないだろう1冊。

長々と書いてきたがやっぱり私は麗人が好きである。
耽美な表紙も版型もそのままに、どこまでも突っ走って欲しい。
改めて15周年おめでとうございます!




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