「タンゴの男」

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「メロメロvol1」を読んだときから気になっていた作品です。
ゲイコミも全然読めるのでちっとも問題なかったのですが、ゲイコミとBL両方描く漫画家の門戸を広げた(開拓した?)出版社は大変偉大だと思います。内田かおるの筋肉毛親父は私にはちょっと甘過ぎて(ハートマークが飛び過ぎて)苦手だったのですが、岡田屋さんの筋肉隆々の男たちは素敵でした。


タンゴの男と呼ばれながら、本当の情熱を知らぬままに踊り続けてきたダンサー・アンジー。 ラテン人の母を持ちながら、祖父に引き取られ、今は日本人として暮らすヒロ。 アンジーは出逢いのひと目から沸き立つような欲望をヒロに感じる。男にはまるで興味のないヒロだったが、懐かしい故郷を感じさせるアンジーの包容力に、戸惑いながらも、いつしか心と体を開いてゆく・・・。男が男を愛する時を情熱のタンゴに乗せて描いた、著者初めての作品集。

タンゴダンサーの公演をテレビで観たことがありますが、尋常ではない色気と熱に畏れ慄きました。ラテンの男でしかもタンゴを踊るとなると、それはもう本当に色々な激しい「情」を一身に受けている業のようなものを想像してしまいます。愛情、欲情、激情、熱情、人間が生きていく上で必要な様々な「情」のマックスボルテージを常に浴びているイメージ。そんな人でなければタンゴの神様は降りてこないのではないでしょうか。自らの肉体で芸術を表現する人って昔から無条件に尊敬します。それは絶対に私が持ち得ない才能だから。運動神経やリズム感云々の問題ではなく、やはりその表現方法を選択したことに「業」のようなものを感じるから。私は遠くから眩しく光る舞台を眺めるだけでよいのです。

私の勝手なゲイコミ印象ですが、やはり「実用性」に重きを置いていると思うのです。もちろんそれは素晴らしいことだけど、ゲイコミやゲイ小説で私が萌えるかというとやっぱり何か違うのですよ。男が発情するような男を描きつつ、心も付いてきている岡田屋さんの漫画の括りはBLなんだけど、こういう方が漫画を発表する場がある(しかもゲイ&BL)のって本当に素敵だなーと思いました。
ただ、肝心の「メロメロvol1」に掲載されていた話が今回のコミックに収録されていなかったのです!「タンゴの男」の第一話なのですが、二話以降と微妙にヒロの職業設定が違うので、長期連載するにあたって組みなおしたのかなー?その一話だけで素晴らしい「短編」として仕上がっていたのでよいのですが、コミックに入らずに日の目を見ないのが少し残念だなーと思いました。正直に言うとですね、コミックよりもその「短編」の方が私の好みだったのです。ヒロのズルさと才能に振り回されるアンジーが素敵だったので。コミックは二人の内面(特にヒロ)を掘り下げているのでそれはそれで面白かったからよいのですが。
今後も楽しみな作家さんです。

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