「三村家の息子シリーズ」

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連載時から見守ってきた二人の恋愛がついに完結しました!
明治さんは特別好きな方なのですが、その魅力を上手に表現しているのが帯の雁須磨子先生のコメントです。
「明治さんのまんがは湿度の高い、こもった感じとカラリと渇いて、遠くの音がよく響くみたいな感じが混在していて、そこから落下するスピード感とか、素敵だなぁといつも思います」

そうなんですよ。好きになるきっかけだった『リアル1/2』『うつしみの手』を読んだときに、近親相姦のSMプレイという内容を、どうしてあんな風にまとめ上げることが出来るのか・・・驚いた記憶があります。纏う空気は暗いのに、明治さんの話はきちんと着地するのです。ハッピーエンドのようなものに。
そのうちこの2冊のことも書きたいです。

さてさて、

田舎の資産家、三村家の次男・弓と敏夫は幼なじみで親友同士。年頃になった敏夫は弓への恋心を秘かに抱いていた。ある日、家出中の弓の兄・角と偶然接触した敏夫は、彼に誘われるまま深い関係になってしまい・・・?友情と恋愛の狭間で揺れる思春期を描いた『三村家の息子シリーズ』

幼なじみ同士のゆっくりした恋愛なのですが、そこに弓の成長がきちんと描かれていてよかったです。息が詰まるような田舎町で神経を張っていた頃と、家のことや敏のことを自分なりに考えられるようになった弓の目は全然違うもの。
敏夫のモノローグで特に好きなのが、
「弓 どうしてお前は いつもいつも俺が先へ行こうとするたびに 目の前で転ぶんだ 俺はお前が気になって お前が追い付くまで待ってしまう―」
という部分なのですが、突き放そうとしても出来なくて抱きしめてしまう敏夫と、それを角の身代わりでもいいと伝えてしまう弓の残酷さが切ない。弓の鈍感さはときに本当に残酷で、角が弓を疎ましく思うのもわかります。

離れて大切なものが見えた弓と、気持ちを否定せずに待つと決めた敏夫。
それはもう、最終話ひとつ前は立ち読み後即購入しましたよ。
明治さんのエロシーンと性器の書き込みは規制ものだと思う(笑)好きですけどね!
3巻通して角のエロシーンのみだったので、とてもとても良かったです。ただ、萌えというよりは本当に単純に「良かったね~、特に敏夫!」という親心のような感じでした(笑)

それにしても、本誌「HertZ」で追いかけていた頃から疑問だったのですが、角の話はどこにいってしまったのでしょう?
私は何気に角が好きだったのですよ。レイプ事件を一人で背負う強さや歪み具合が。
『生まれ星』でチラッと出てきた友人との話も、あんな爽やかな感じではなかったですし。
明治さんは、角については未定のようなことを仰っていた気がしますが、同人誌でもよいので読みたいです。「三村家の息子シリーズ」という副題が付いていますが、弓&敏の話で一区切りと考えた方がよいですね。

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