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「恋のまんなか」(松本ミーコハウス)

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正直驚きました。予想外に良かった。というか、普通にとても良かった。
というのも、雑誌掲載時に1話だけ読んでいまして、その時はひたすら痛々しい話という印象しかなかったのです。線の細い少年たちが仔猫のようで、絵がら的にもアウトだったので「この著者は読むことはない」と思っていたのですよ。それが某ブログ様で絶賛されており、恐る恐る手に取ってみたのです。
癖のある絵柄も慣れれば全然気にならないし、むしろその線の細さが作品の雰囲気と見事にマッチして、何となくBLではなくて「JUNE」という言葉が思い浮かびました。庇護される立場にあるはずの子供二人による夏休みの逃避行。松本先生の好きなものを詰め込んだと後書にありましたが、そのアイテムを持ってきてこの雰囲気、感覚。私この人好きです。

「俺、あーゆーのいじめたくなるんだよねー」内気な優等生の司は、密かに同級生の千歳に想いを寄せていた。だが、ある日、その気持ちを無理やり告白させられてしまう。千歳のアパートに連れて行かれた司は言われるままに千歳と身体を重ね・・・どうしようもないほどのさみしさを抱えた少年たちの行く先は?


途中までは本当にイタイ話だと思って読んでいました。セフレとして扱われても幸いそうに微笑む司は、優等生という設定じゃなければどうしようもない子だと。でも、松本先生の独特な魅力は「こうなるのかな」という予想よりも少しだけ斜め上にい人物の性格にあるというか・・・。「やきもちやいたの?」と言ったところに司のふてぶてしさ(良い意味で)が見えるし、それを認めちゃう千歳の素直さが印象的でした。大体、父親に捨てられたら施設に行くと決めている千歳はなかなか強いと思うのです。二人が意外に現実を見据えていて、自分たちの行動が一体何を起こすのかお互いに考えていて。「JUNE」なら心中とかのバッドエンド一直線になりそうな話にきちんと救済を入れている。盲目的な司の想いは恋からくるもので、それを「怖いな」という千歳の気持ちもわかるけど、その想いを受け止めて告白に転じさせた千歳の素直さに読んでいる側としては安心しました。ちなみにイジメッコ×ドMなエッチシーンもとても良いです。千歳もちゃんと気持ちよさそうにしているのが嬉しい。二人とも子供なのが伝わってきて可愛いです。最後の屋上のモノローグといい、好きだわ。
そして書き下ろしがまた素敵なんだ。こういう書き下ろしは申し分ないですね。
絵柄とPNに尻込みせずに(私はしました(笑))是非とも読んでもらいたいです。

夏休みの逃避行ということで、小野塚カホリの『LOGOS』を思い出しました。バッドエンドはこのイメージだったのかもしれないな。本当に衝撃的なラストだったから。

12月に入ったら仕事も忙しくなるしあんま良い出会いがなさそうだー、と思っていた矢先に素敵な作品に出会えて幸せです。

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