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「少年魔法士 最終章―THE NEOPLAZM」Wings4月号

Wings (ウィングス) 2011年 04月号 [雑誌]Wings (ウィングス) 2011年 04月号 [雑誌]
(2011/02/28)
不明

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連載が再開された『少年魔法士 最終章―THE NEOPLAZM』も順調に3回目。
病理学用語で「新生物」「腫瘍」といった意味を持つネオプラズムという章題。
それらが示唆するものは一体何なのか?と呟いたところで考察のようなことをするつもりはないのです。私はこの漫画についてはたぶん冷静に考えることが出来ないし、作者から与えられるものがすべてだと思っている節があるので、今はただそれを享受するだけなのです。というわけで感想。

以下、ネタバレ要注意。

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訂正とお詫び「少年魔法士」連載再開しました!!

Wings (ウィングス) 2010年 12月号 [雑誌]Wings (ウィングス) 2010年 12月号 [雑誌]
(2010/10/28)
不明

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↑ご注目

今月発売(10/28)の「Wings」より
『少年魔法士』連載再開しました!!


<訂正とお詫び>
先々月の今頃に 徒然雑記という記事内で連載再開の旨を大きく書きました。それはそれはもの凄い喜びの中で。ところがですね、私完全に勘違いをしていましてハッキリと「12月28日発売の12月号」と書いてしまっていたのですね。本当に申し訳ありません。万が一にも二にも、拙宅の情報を信じて年末を待ちわびている方がいたらと思うと…もう本当にごめんなさい。

12月発売の雑誌の号数が12月号じゃないことなんて、書店員どころか一般常識として当たり前。
それを10年近く本屋で働いている者として大変恥ずかしく思います。ううう。
店で「Wings12月号」の文字を見たときは我が目を疑いました(実際に見て漸く気が付いたのです…)
年末よ早く来い!と本気で思っていた私はぶったまげました。好きなものに限って勘違いをやらかす粗忽者です。


以上、お詫びと訂正でした。

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徒然雑記

8月も終わりだというのにこの暑さ。
暑いのも寒いのも特に問題なしという無駄に健康優良なインドア派ですが、今年は辛いです。
そりゃあ仕事もダラダラだよ。で、ダラダラついでに眺めていた携帯に衝撃的な文字が踊りました。

『少年魔法士』なるしまゆり 連載再開!!
少年魔法士 (1) (Wings comics)少年魔法士 (1) (Wings comics)
(1996/09/25)
なるしま ゆり

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少年魔法士 (13) (Wings comics)少年魔法士 (13) (Wings comics)
(2005/12/25)
なるしま ゆり

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1巻から13巻まで9年。年イチ刊行よりも早いペースだったことに驚きが隠せません(笑)

ハイ、某所で散々騒いでおきながらまだ飽き足らずこちらでも書いてしまいます!
私がブログ開設当初からしつこくしつこく好きだ好きだ続きはどうしたと呪いのように云い続けた漫画の連載再開が発表されました。今月発売の「Wings10月号」(偶数月発売)にて正式な情報が上がった模様。時同じくして著者のブログにも次号「wings」(12/28日10月28日発売の12月号)から連載再開の旨が発表されました。

正直、涙が出ました。そのぐらい嬉しかったのです。
単行本1冊分の連載がたまっていながらいつまでも出ることのなかった14巻を待ちわびた日々。いつの間にか本誌にはなるしまさんの名前だけが宣伝に残り、予告にも載らなくなっていた。休載は期間にすればは3,4年だと思うのですが、今回改めてその期間の短さに驚きました。なんか、もっともっと長い間待っていた気がしたから。
あと何より嬉しかったのは、なるしまさんが『少年魔法士』という作品を覚えていてくれたことなんですね。なるしまさんは、私が同じぐらい敬愛する藍川さんとは違い、漫画家活動をずっと続けていらっしゃった。人気漫画家という称号も変わらないままに。そのことを知っているので、もしかしたらもう、なるしまさんの中で新書館の2作品(もう1作は言わずもがなの『原獣文書』)は「なかったこと」になっているのかな?と頭の片隅で諦めている自分がいたのです。
もちろん今回の連載再開が完結に無事に向かうとは限らない。またいつ連載が止まってしまうのかという怖さもある。それでも私は本当に本当に嬉しい!!
もう馬鹿の一つ覚えのようにそれしか云えないよ!

私のこの漫画に対する暑っ苦しく気持ち悪い想いは以下の記事に詳しいです。
「少年魔法士」のこと
が、たった1年半前の文章だというのに色々残念で恥ずかしくて仕方ありません。
しかも仕舞ってるし!次の休みは引っ張り出して再読祭だ!!

きちんと感想を書ければ良いのだけど、未読の方やなるしま漫画を知らない方に、どうやってその不思議な魅力を伝えれば良いのかわからず手が出ないのです。13巻第5章「アエトニキ事変」の次か次が終章だとなるしまさん仰っていた気がするので、先はそう長くないはず。完結した暁には、何かしら残したいなと思います。
この作品は魔法やファンタジーが前面に出ているけれど、底にあるのは異能の少年達が「いかに生きるか」を模索するヒューマンドラマなんだよね。「持たされた」能力によって普通に生きることが出来なくなった彼らの戦いは、ここではない別の世界の物語のようで、でも普遍的な力を持って読者に語りかけてくる。
すべての人に読んで欲しい!とか、面白い!と声高に云えるような位置づけの漫画ではないのだけど、とにかく好きなんだよ。もうそれだけなんだ。すごく好きで、大切な漫画なの。

まだまだ残暑と云うのも憚られるような暑さですが、年末を楽しみに待ちたいと思います!


「非怪奇前線」なるしまゆり

非怪奇前線 (WINGS COMICS)非怪奇前線 (WINGS COMICS)
(2010/02/25)
なるしま ゆり

商品詳細を見る

学生時代からの“親友”である蟹喰菜々生のマンションを訪ねるワタナベは、少々“痛い男”だ。やがてワタナベは気づく。妻の過去に蟹喰がいたことを……!?不条理と必然が織りなす悲痛な物語の果てにあるのは、凄惨な絶望か、生きる勇気は……。表題作「非怪奇前線」+後日譚「非怪奇前線 The After」のほか、1998年発表の幻の短編「きりんは月を食べる夢を見るか」を収録。

楽しみにしていたなるしまさんの完全新作。古巣の新書館から出るのは4年ぶりか。
「え~と、新作の前に…」と、とりあえず云ってしまうファン心はどうかご容赦を。なるしまさんと新書館がきちんと繋がっていることがわかって一安心です。ちなみに今月号のwingsにも時代物短編が掲載されています。

第一印象はとても変な話
なるしま漫画というのは、緊張と弛緩のバランスが独特だと思うのですよ。画面構成や登場人物のキャラクタのせいもあると思うのだけど、ドシリアスな場面を描いてもどこか「緩さ」が残っている。それが味であり魅力でもあるのだけど、鈍い私が物語の本質に気が付くまで何度も何度も読み返さないといけないことになる。何度か読んで、改めてとても面白い漫画だと思いましたよ。いっそのことつまらなければ潔く諦めもつくというのに、はぁ。

蟹喰菜々生(ガニハミナナキ)とワタナベの日常に降りかかった怪異譚。惑うことなき「怪奇」話を題で否定する理由は何か。「非」という文字を意味として提示されれば読者は当然それを額面通りに捉えざるを得ない。だけど頁を開けばそこには「見える」「見えない」「意味がある」「意味がない」という応酬の連続であって、題名からしてその「無意味さ」を化かされたような気にもなる。ただ、グルグル考えてみても常に頭のスミッコに、「なるしまさん、深いこと考えて描いたのかなぁ?」という本音があるのも事実(笑)。なんていうか、昔からそんな感じの印象なのですよ(悪い意味ではなく)

蟹喰にはあるものが見える。
だけど「何も見えない」「見えないものは知らない」と幼いころから完全にその存在をシャットアウトしていた。災厄の形をしたあるものに魅入られそうな少女に何も出来なかった過去を蟹喰はいつまでも覚えていたが、そこにあるのは、もしかしたら悔恨にも似た罪悪感だったのかもしれない。「見える父」と「見えない祖父」の姿を見て育ち、結局はカッサンドラになることを良しとしなかった自分への戒めだったのかもしれない。それは蟹喰にしかわからない。
ワタナベには学生結婚した妻と娘がいたが、ある日突然妻はワタナベの前から理由も告げずに姿を消してしまう。実家に引きこもっているらしい妻と娘に会うことは叶わず、ワタナベは今日も蟹喰の家の近所にあるテーマパークを訪れ、失くした愛する者の似姿を探している。そんな二人の5年間継続しているらしい“親友”関係が、ワタナベが妻の危篤と不穏な言葉を知らされた時から一変する。

天然系の主人公&リアリストの主人公。
「少年怪奇劇場」の後書でも仰っているようになるしまさんは「ペア(コンビ)」の話を描くことが多い。
感想を書こうとすれば、説明しようとすれば、すべてを追わなければいけないような種類の話なので困るのだけど、高みから投げかけられる蟹喰のモノローグに酔えばあとはもう、ドップリ物語世界に嵌まり込んでしまった。

「見えているぞ」―それは彼女の宣戦布告。
知らんぷり決め込んだ膿(災厄)への初めての意思表示だったのだ。彼女の投げた言霊が、結果的にワタナベと娘を災厄から救い、蟹喰に災厄を運んだ。それを「優しさ」と取るか未来を予測しての「サドマゾの境地」と取るかは自由だろうし、事実どちらでもあると思う。正気のまま狂っているような蟹喰が語る「人生かけてマイノリティをやりたかった」という自虐と露悪は痛烈な皮肉のようにも感じる一方で、著者が後書で「直前まで普通の女の子だった」というように、彼女の「変態(体)」にももしかしたら大きな意味などないのかもしれない。半身を焼かれ、片足を失った蟹喰が告げる希望の言葉に、不覚にもワタナベ同様涙している自分がいた。なるしまさんのモノローグは時に高みから見下ろされているような視点を持ち、突き放されているような感覚に陥ることもあるのだけど、今作の主人公蟹喰が語る言葉は無性に私の心に響いてきた。狂っている彼女が語る言葉は至極真っ当で、私がなるしま漫画を読むときに常に感じる「人間讃歌」が存在する。神の視点をもっているかのような蟹喰だが、後日談で明かされる真実(?)にはもう一捻りあって絶句してしまった。「ガニィちゃ~ん」と間が抜けた名前で呼ぶワタナベだって、その言葉の選び方はきっと確信犯だ。本当、憎いくらい絶妙な「弛緩」だ。

とにかく、この蟹喰菜々生というヒロイン(ヒーロー)が強烈で強烈で、驚くことに私の中で「少年魔法士」に次いで好きな作品になってしまったのです。蟹喰とワタナベのヤオイ的な関係も大変好みでした。デビュー作から読んできて十数年目でこんな出会いがあるとは!
同時収録されている「きりんは月を食べる夢を見るか」も初読み時に「変な話」と思ったのを覚えています。なるしまさんは「死ぬほど恥ずかしい」と仰るけれど、私は当時とても好きでしたよ。今読むと…絵がお上手になったなぁと思います(笑)そして、やっぱりとても優しい漫画を描く人だなと思います。

兎にも角にも大満足の1冊でした!



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「少年怪奇劇場 上」なるしまゆり

少年怪奇劇場 上巻 (あすかコミックスDX)少年怪奇劇場 上巻 (あすかコミックスDX)
(2009/12/26)
なるしま ゆり

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少年怪奇シリーズ新装版、描きおろしありで登場!世紀末を漂う少年たちの日常となまなましい非日常が交錯する。怪奇現象をまとめたなるしまゆり短編集が上下巻で再び登場!

2000年~05年にかけて刊行された、「隣の町で死んだひと」「終電時刻」「仔鹿狩り」から成る「少年怪奇シリーズ3部作」の新装版。あらら、3冊とも絶版だったのね。実家に置いてきたか手放してしまったか定かじゃないなぁ。完結したのはたった5年前のくせに、軽い懐かしさと共に読み返しました。
なるしまゆりの漫画と本人に対して、いい加減執着しすぎという自覚はあるのだけど・・・やっぱり思春期に一番好きだった作家というのは、そう簡単に諦められるものじゃないのよね(そのわりに「鉄壱智」は読んでいないのだけど)。完結していない長編と比べるのも何か違うような気がしますが、なるしまゆりは短編の方が上手だと思います。正直決して「漫画が上手い」とは思わないのだけど、伝えたいことや描きたいことがあって、それを直球にして届けているはずなのに、どこか斜め上当たりに投げられるというか・・・うーん、意味不明だな。至極真っ当な話で真っ当な倫理観を持っているのに、表現の仕方がちょっとズレている感じがすると云えばよいのかな。なるしまゆりの漫画って、何か変ですよね?私だけですか?面白い!と声を大にして騒ぐことはないのだけど、でもジワジワと心の奥まで届いてくるのです。

「隣の町で死んだひと」
タイトルが秀逸。シリーズ第一巻一作目にして、一番好きな話。
楽天家の少年と変人扱いの秀才君が、頻発する「通り魔事件」の謎を解明する話。実は唯一(たぶん)怪奇現象が絡まない話。隣の町で死んだひと―という言葉が表わすものは要するに「対岸の火事」。隣の町で人が死のうが、教室の横に座っている奴がイジメを受けていようが、芯から自分に関わりの無い事柄には、人は噂はすれど無関心なもの。それでも関わりが出来れば精一杯考えて考えて、それなりに答えを導き出すことだって出来るのだ。

「怪談六話」
恋愛と友情の狭間を迷う前に身体の関係を持ってしまった幼なじみ二人が、「友情」を取り戻す為に怪談体験をしに行くという話。男女の友情は成り難いものなのだよ、と昔も今もそんなツマランことを思ったけど、好きな話です。なるしま漫画の女の子は大抵苦手で、この話の「都古ちゃん」も例外ではないのだけど、名前がいいなと当時思ったら、そのような感想がとても多かったそうです。

「終電時刻」
表紙の少年はこの話の主人公。
運とその場のノリだけで生きてきた大学生が事故死した後、駅で浮幽霊となっている所を天才バイオリニストの少年と出会い友好を深める話。これが不覚にも泣きそうになった。幽霊と少年の友情の先に待ちうけるものなんて分りきっているのに、面白かった。「番外編」はバイオリニストが大人になった話で、あざといぐらいに直球だけどそれがまた良かった。

「番町サカナ屋敷」
ガキ大将と捻くれた秀才少年の友情話。ある事件から仲間内での株が暴落したガキ大将が、町内にあるオバケ屋敷に肝試しに行くことで面目躍如を図ろうとするが、その屋敷には秘密があって、という話。メインは屋敷よりも彼らの友情。ガキ大将と秀才少年の、一見すると大人にはわかりにくい友情の形を描いている。子供は大人数で居るときの顔と、特定の相手(親友?)と居るときの顔はかなり違うのだということ。大人になって会わなくなっても、少年時代の思い出は常に相手の顔が一番に思い浮かぶであろう男の子の友情が素敵だ。

う~ん、説明しようとすると直球になってしまうのよね。どの話も読むとどこか可笑しくて温かい気持ちになる。なるしまゆりの漫画にはとても大きな「人間讃歌」が根底にあるような気がする。
上の感想だとまったく伝わらないと思うけど、面白いのですよ。「何系」と括ることが出来ない独特のなるしま漫画を久しぶりに堪能しました。下巻が1月、新書館から短編集が2月に発売されるとのこと。3か月連続刊行とか、復刊とか、最近とても多いような気がします。懐かしい作品に再会出来るのは嬉しいことだけど、待っている作品もあるのよ~と一応呟いておく(笑)
しかし「大幅加筆修正」と云われても大元を持っていないのでまったくわからない!話の流れ自体は変わっていないと思うのだけどなぁ。なるしまゆりは雑誌とコミックで台詞を変えることが多いので、昔は読み比べをしたものです。
プロフィール

Author:yori
気がつけばいつもそばにBL.猫かぶってみても、結局たどりつくのはそこなのです。感想は基本的にすべてネタバレ注意です。拍手&コメントありがとうございます。拍手コメントは該当記事のコメ欄にてお返事いたします。リンクフリーですがご一報頂けると嬉しいです。

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